2022年に発売されたキャンプギアの中から、キャンパーが買うべき最高の逸品を選ぶ「ハピキャンPresents キャンプ大賞2022」の審査が、2023年2月15日、東京都八王子市のキャンプ場にて開催されました。今回は、正賞に先駆けて選定・発表された「実行委員が選ぶ企画賞」の結果をお届けします!
最高のギアはどれだ?「ハピキャンPresents キャンプ大賞」開催!17名の業界人&おぎやはぎが忖度ナシで選ぶガチ企画 - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
あらゆるキャンプギアに、もれなくスポットライトを当てるためのアワード!
「実行委員が選ぶ企画賞」とは「ハピキャンPresents キャンプ大賞2022」の部門ごとに設定された、細かなレギュレーションやノミネート条件とは一致していないものの、その有益性、アイデアの秀逸さなどから実行委員メンバーの目に留まり、「キャンパーに広く知らしめたい!」と判断されたギアに贈られる賞です。
カテゴリは「幕体企画賞」「ファイヤー企画賞」「ファイヤーグッズ企画賞」「フード企画賞」「プレイ企画賞」の5つで、それぞれのカテゴリから2つずつギアが選定されます。
それでは、キャンプ大賞の実行委員を唸らせた、アイデア満載かつトレンド性や貢献性も抜群のアイテムを、選定者たちの押しコメントとともにご覧ください。
幕体企画賞は、初心者に嬉しいギアのセットと、本格派のテントが受賞!
幕体企画賞は、「ファミリーテント」「ソロ・デュオテント」には分類されない、シェルターやタープ、企画商品などが対象です。大型シェルター、カーサイドシェルター、スクリーンタープ、ルーフトップテントなども該当します。
幕体そのものが持つ魅力はもちろんですが、「キャンパーにどんな影響をもたらすか」「業界の活性化に繋がるか」といった点も重要な評価基準になりました。それを踏まえて、受賞したギアを見ていきましょう!
【受賞No.1 幕体企画賞A】コールマンの「ソロキャンプスタートパッケージ」
ひとつめの受賞ギアは、キャンプギアメーカーの老舗・コールマンが提案する便利なパッケージ。ソロキャンプに必要なギアをまとめたセットは、これからソロキャンを本格的に始めたいビギナーにうってつけ。
キャンプ人口の拡大に貢献してくれるはずです。フライシートは別売りながら、その機能性の高さ、デザインの秀逸さから、「ぜひ多くの人に知ってもらいたい」という意見が集まり、見事「幕体企画賞」を受賞。
虫の侵入を防ぐドアパネル、全周スカートを装備し、オールシーズン使える点も高評価につながりました。
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「多彩なギアを過不足なくコンパクトにまとめているところが、さすがコールマンという感じ。バッグひとつで気軽にキャンプに出かけられる感覚がいいですね」
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「ソロキャンプを始めるのに、あれを買ってこれも買って……という悩みやバタバタが解消されます。キャンプ人口をさらに増やすことに貢献するセットだと思います」
コールマン:ソロキャンプスタートパッケージ
ソロキャンプで活躍するテント、インフレータブルマット、寝袋、チェア、テーブル、焚き火台、焚き火シート、ガスバーナー、クッカーセット、ランタンが専用のキャリーバッグに収まったオールインワンパッケージ。「どんなものが必要?」「どのくらいの品質を求めるべき?」なんて悩むこともなく、これひとつ買えばすぐにソロキャンプを始められる。
●収納ギア点数:全10点 ●キャリーケースのサイズ:W40×D30×H70㎝(宅配便で発送可能なサイズ) ●重量:約16kg
【受賞No.2 幕体企画賞B】ノルテントの「ギャム8 エクストリーム」
インナーテントとフライシートは別売りながら、その機能性の高さ、デザインの秀逸さから、「ぜひ多くの人に知ってもらいたい」という意見が集まり、見事幕体企画賞を受賞。
ドアパネル、全周スカートはもちろん、薪ストーブ用の煙突ポートも備えており、オールシーズン使える点にも称賛の声が集まりました。
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「5本のポールを駆使して安定的な状態をキープする、独特なフレーム構造に注目しました。広い空間と頑強さをうまく両立している秀逸なシェルターですね」
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「防水性が高く、紫外線カットも期待できる素材を使っているから、厳しい環境にもしっかり対応します。本格的なプロ仕様と言ってもいいと思います」
ノルテント:ギャム8エクストリーム
ノルウェー発のアウトドアブランド・ノルテントが、原住民の伝統的住居「ギャム」をモチーフに開発したテント。堅牢性の高い素材とフレーム構造がウリで、激しい風雨や積雪にも耐えうるハイエンドモデルとなっている。2つのドア、6つのベンチレーションを装備。
●設営時サイズ:W432×D432×H216㎝ ●収納時サイズ:φ32×H68㎝ ●重量:12㎏●収容人数:8人 ※インナーテント・フロアシートは別売り
ファイヤー企画賞はコスパ最高のグリルと、スタイリッシュなピザ窯が受賞!
ファイヤー企画賞は、焚き火台や薪ストーブには分類されないグリルやピザ窯、スモーカーといった「火を熱源とした調理アイテム」が選考対象です。
キャンプにおいてとても重要な「食事」にまつわるギアだけに、機能性はもちろん、トレンド性やコスパといったあらゆる要素を詳細にチェック。結果として、キャンプ飯をより楽しく、美味しく味わうための調理ギアが選ばれました。
【受賞No.3 ファイヤー企画賞A】ワークマンの「三条仕込みのスタッキンググリル」
コスパの高い優れた製品を量産するワークマンの焚き火台が、ファイヤー企画賞ひとつ目の受賞ギアに決定。ものづくりの町・燕三条で作れた高品質なグリルに加え、クッカーや鉄板までついてアンダー1万円。これからアウトドア調理に挑戦したいビギナーに最適なギアと言えます。
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「コストパフォーマンスの高さはもちろんですが、こまごまとした関連ギアを持ち運びやすいように考慮されたコンセプトも、キャンパー目線を意識していると感じました」
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「これを買うだけでひと通りのキャンプ料理用グッズがコンプリートできるってすごい。シンプルな焚き火台は使い勝手も悪くないし、お得だと思います」
ワークマン:三条仕込みのスタッキンググリル
スクエアタイプの焚き火台に、焼き網、鉄板、リフター、さらにはクッカーまでもが同梱されたセット。すべてのパーツはひとつにスタッキングすることが可能で、持ち運びにも便利。
●組立時サイズ:W161×D161×H186㎜ ●重量:約1.5kg ●耐荷重:約5kg●クッカーの容量:1,500ml ●素材:アルミ
【受賞No.4 ファイヤー企画賞B】ウニの「カル16」
キャンプの際に本格的な絶品ピザを焼くことができるピザ窯は、そのスタイリッシュなフォルムでも実行委員メンバーを魅了しました。キャンプ調理の現場を間違いなく格上げしてくれる機能性と存在感は、いち押しアイテムとして評価されたのも納得です。
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「薪や炭だけでなくプロパンガスも使えますし、家庭でも本格ピザが楽しめそう。知り合いのピザ職人が友人に薦めていたので、プロも認める品質と言って差し支えないと思います」
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「ピザを美味しく焼くことに特化しているうえに、見た目もスタイリッシュ。確かな機能性と、注目を集めそうなデザイン性の両立が素晴らしいと感じました」
ウニ:カル16
最大16インチのピザが焼ける、本格仕様のピザ窯。ステンレス製のボディは熱伝導率が高く、一定の温度を保つ工夫が施されている。薪や炭に加え、別売りのガスバーナーも燃料として使用できる。
●組立時サイズ:W500×D815×H837㎜ ●調理面:W42.4×D62cm ●重量:28.4㎏ ●窯内最大火力:7.3kWh(約500℃)※ガスバーナー(別売り)は屋外専用
ファイヤーグッズ企画賞は、焚き火をより楽しく、効率的に楽しむグッズ2点!
ファイヤーグッズ企画賞は、焚き火や火器に関連する雑貨やグッズが対象。楽しく炎を扱うために必要なのは、高性能な焚き火台だけではありません。斬新なアイデアが盛り込まれたギアもまた、焚き火の新たな魅力を引き出してくれるのです。選ばれた2つの商品は、まさにそんな秀逸なギアでした。
【受賞No.5 ファイヤーグッズ企画賞A】サスラヲの「マキタテL」
さまざまな焚き火台で使えるマキタテは、薪の燃焼効率を上げてくれるだけでなく、揺らめく炎の形を自分の好みにデザインするのにも最適。
そのユニークな機能性で実行委員メンバーを唸らせました。焚き火を愛する多くのキャンパーが重宝しそうなアイテムは、まさにグッズピックアップ賞に値します。
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「必要な時にサッと広げることができて、使わない時は小さく折りたためる。構造面でも使いやすさが追求されていると感じます」
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「薪をティピー型に組んで美しく燃やすために使う。そのシンプルな着眼点が素晴らしいですね」
サスラヲ:マキタテL
4本のステンレスの棒で構成される本体を、焚き火台の上に捻るようにして展開。そこに薪を立て掛け、三角錐状に組み上げることで炎が美しく立ち昇り、燃焼効率もアップする。直火OKの場所なら、単体でも焚き火台の役割を果たしてくれる。
●展開時サイズ:W180×D180×H240㎜ ●収納時サイズ:W50×D50×H300㎜ ●棒パーツの直径:φ6㎜重量:約0.43kg ●材質:ステンレス(SUS304)
【受賞No.6 ファイヤーグッズ企画賞B】オズオプスの「小焚台」
焚き火を始める前に親子で力を合わせて手を動かし、語り合いながら焚き火台を作る。焚き火の楽しみ方に新たな価値観をプラスしてくれる素晴らしいアイデアが、実行委員メンバーのハートを掴みました。
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「ありそうでなかった手作りの焚き火台は、火育にも最適なアイテムです。ものづくりの楽しさを感じるとともに、最高の思い出も作れそうですね」
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「いきなり焚き火をするのではなく、自分で焚き火台を作るところから始めることで、道具に愛着を持つことの大切さを感じてもらえると思います」
オズオプス:小焚台
1枚の薄い鉄の板からパーツを取り外し、折り曲げ、ネジで留めて完成させる小型の焚き火台。仕上げ用のやすりとスポンジも付属する。
「作る楽しみ」と「火を愛でる楽しみ」を同時に味わえる、親子向けの体験型キットとして開発された。
組立時サイズ: W15×D13×H5.2㎝、組立前サイズ: W21×D29.7㎝、材質:鉄(亜鉛メッキ鋼板)※スポンジやすりが付属
フード企画賞は、どんなキャンプ飯もおいしくする2種類の調味料!
フード企画賞は、キャンプでの食事を彩る「食材」「飲料」「レトルト・インスタント食品」などが対象です。メーカーが明確に「アウトドア向け」と謳っていなかったとしても、アウトドアと親和性の高そうなフード(=食材・食材セット・スパイス・加工食品・インスタントフード)はすべて該当します。
この「激戦区」で賞を勝ち取ったのは、キャンプ飯をより一層おいしくする、2つのアイテムでした!
【受賞No.7 フード企画賞A】うれし野ラボの「フレーバーオイル 燻製」
キャンプでの食事をさらにおいしくしてくれる、ひいては食事の時間をより楽しくしてくれるという見地から、高い評価を受けたフレーバーオイル。
燻製のスモーキーな風味を見事に再現している点には、驚きの声も上がりました。
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「しっかりと燻製の風味が再現されている点が素晴らしいです。キャンプ飯をひと味違うクラスに引き上げてくれる存在だと思います」
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「食材にアクセントをもたらす、クセになる味わいです。ドレッシングとしてもソースとしても使える万能性もアウトドア向きと言えそうです」
うれし野ラボ:フレーバーオイル 燻製(65g)
三重県の老舗製油メーカー・辻製油が開発した調味オイル。トリュフ、わさび、ゆずといった様々な食材の香りをうつしたフレーバーオイルのシリーズのひとつである「燻製」は、ヒッコリーのスモーキーなテイストをオイルに閉じ込めたもの。
●内容量:65g ●原材料名:食用とうもろこし油(国内製造)/燻製オイル(大豆を含む)/酸化防止剤(ビタミンE(大豆由来)
【受賞No.8 フード企画賞B】阿諏訪の出汁スパイス 箔
キャンプシーンを席巻するアウトドアスパイスブームの中、2022年に登場した「阿諏訪の出汁スパイス 箔」。キャンプ大好き芸人の阿諏訪氏が自らのキャンプ飯経験をもとに生み出したスパイスだけあって、実行委員メンバーもその味わいに魅了されました。
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「素材の旨さを引き立たせ、料理上手感を醸し出せます。スープは飲み過ぎてしまった後の締めにも最高。粉末ではなく顆粒タイプなので、フィールドでの使い勝手も◎」
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「シンプルにおいしい。幅広い食材に合わせられるし、単体でもイケる。これさえ持っていけばOK、という便利な感じがまさにキャンプに最適かなと思います」
阿諏訪の出汁スパイス 箔
キャンプ芸人としても活躍する元うしろシティの阿諏訪泰義氏が監修したアウトドアスパイス。ホタテに含まれるコハク酸を使用し、深い旨味を表現。炒め物をはじめとする多彩な料理にマッチする。お湯に溶かすだけでスープも作れる。
●内容量:50g ●原材料名:乳糖(アメリカ製造又はドイツ製造)/食塩/酵母エキス/ガーリック/ほたてエキスパウダー/あさりエキスパウダー/しいたけエキスパウダー/胡椒/パセリ(一部に小麦、乳成分を含む)
プレイ企画賞は、アウトドアを満喫するのにぴったりなアイテムが受賞!
プレイ企画賞は、キャンプ場で大人も子どもも一緒になって楽しめる遊び、スポーツ、ゲームに関連するグッズが対象です。
デジタルなゲームも楽しいけれど、せっかく自然の中で遊ぶのだから、環境を存分に生かしながら楽しめるものがいい。実行委員会が熱い思いを持って選んだのは、この2アイテムです。
【受賞No.9 プレイ企画賞A】we know enough < の「mikke」
「宝探し」というゲーム性、自然にリンクしたカモ柄をあしらったデザイン性は、アウトドアとの親和性も抜群。プレイルールが単純で柔軟性に富んでいるという点も、玩具としての質の高さを感じさせるという評価。たくさんの人に遊んでもらいたい一品です。
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「何気ない遊びの中で、子どもはもちろん大人も一緒に自然と触れ合えるというのがグッドアイディア! キャンプに限らず、庭や公園など場所を選ばず遊べるのもいいですね」
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「アナログでシンプルな宝探しゲームですが、あなどるなかれ。遊びながら自然を観察し、触れ合える点が素敵だと思います」
we know enough <:mikke
さまざまな色のカモフラージュ柄があしらわれたピースを、草木の間や岩場といった自然の中に隠し、みんなで見つける宝探しゲーム。
自然に馴染みやすい個性的なカラーリングゆえ、一度隠すと簡単には見つからず、集中力と観察力が必要となる。
●サイズ:はっぱW30xD45㎜/むしW45xD45㎜/くさW45xD30㎜/はなW45xD45㎜/いしW35xD45㎜、すべてH5㎜ ●本体材質:アクリル/チェーン材質:ステンレス
【プレイ企画賞 No.10】葛城煙火の「キャンピングハナビ」
エコに配慮しつつ、キャンプ場でのマナーもしっかり守れる、キャンパーにとっては非常にありがたい花火。
考え抜かれたつくりは、「キャンプで花火をやりたいけど、迷惑かからないかな」という不安を解消。キャンプでの定番アイテムになるかもしれません。
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「優しく温かい光と少ない煙で、キャンプで過ごした楽しい思い出をさらに印象深くしてくれる製品です。周囲への迷惑を気にしてできなかった…からの解放を楽しみたいですね」
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「『キャンプ専用花火』という新しい発想に惹かれました。小さめな花火の音に控えめな光と、近隣サイトへの配慮は万全。紙のパッケージで環境への配慮もGOOD!」
葛城煙火:キャンピングハナビ(手持ち花火セット/ススキ/スパークラー/線香花火)
70年以上の歴史を持つ老舗花火メーカーが開発した4種の花火。
煙だけでなく発する光や音も控えめに作られており、キャンプ場で遊んでも周囲に迷惑が掛かりにくい。パッケージにビニール製の素材を使わないなど、環境にも配慮されている。
キャンプをより楽しく、華やかにしてくれるアイテムにスポットライトを!
キャンプ大賞は、「本当に秀逸なプロダクトにきちんと光を当てたい」という思いのもと誕生したアワードですが、「実行委員が選ぶ企画賞」も同様の意識のもとで選定されています。
今回ピックアップされたギアが、キャンパーのみなさんの新たな刺激になることを願ってやみません。
さて、先日お届けした「おぎやはぎ特別賞」、そして、今回の「実行委員が選ぶ企画賞」のラインナップはいかがだったでしょうか。
お気に入りのギアは発見できましたか? このあとは、いよいよ2022年の「キャンプ大賞の正賞」の発表が控えます。
多くのキャンパー、審査員を魅了した、2022年を象徴するキャンプギアはどれになるのか。楽しみにお待ちください!