こんにちは。ソロキャンプは日程優先、雨が降ろうが突撃あるのみ! のくにぱぐ(パギー)です。永らく「雨天時のソロキャンプに便利で快適なテントはないか」と探していたのですが、ついに念願かなうテントが登場しました。それが「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」です!
限定発売されたお得なセット「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」とは
テンマクデザインのサーカスシリーズといえば、「五角形のワンポール」という形状で、あっという間にできる設営と、ソロキャンプにはちょうどよい広さで人気を博しています。
そのサーカスシリーズで限定販売となったのが「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」です。
こちらは以下の内容が1パッケージになっており、通常より価格が7,200円もお得になるという限定生産セットとなります。
サーカスST DXのブラックは単品では現在販売されていませんから、そういう意味でも結構レアですね。
- サーカスST DXブラック
- サーカスST DXブラック専用窓付きフロントフラップ
- サーカストリポットレギュラー
画像のように、「サーカスST DXブラック」だけでも、いわゆるサーカスそのままの設営もできますし、その状態でサイドフラップを広げることも可能です。
サイドフラップは付属のポールで立てれば雨除けとして使えますし、もう1本ポール(別売り)を追加すれば、このサイドフラップはタープのようにも使えます。
さらに「サーカスST DXブラック専用窓付きフロントフラップ」を取り付ければ、サイドフラップを立てたまま、開閉式(メッシュ付き)の入口を設けることもできます。
そして、「サーカストリポットレギュラー」を使うことで、ワンポールから3本ポールに差し替えが可能です。3本ポールにすることで、中央の障害物がなくなり、驚くほどの広さを体感できますよ。
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」は雨に強いスペック!
私が「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」に着目したのは、その耐水性能です。
「ST」シリーズは、いわゆるポリエステル繊維でできたテントのこと。幕体とフロントフラップはいずれも、ポリエステルオックス210Dの表面撥水加工となっており、その耐水圧は1,500mmと比較的しっかりしています。
しかもファスナーも止水仕様です。
もちろん、サイド+フロントフラップのおかげで、サーカスの弱点である上空からの雨もテント内に入りません。
さらに、ファスナーはトリプルファスナーなので、薪ストーブを幕内で使う場合でも、煙突を出す部分に隙間がほとんどできないという堅牢さを誇ります。
人気のサーカスTCはポリコットン繊維で、繊維自体が水を溜めて、テント自体が膨らむような形で防水をしますので、だいぶ考え方は違うものの、「雨水を通さない」という点で、このサーカスSTは非常に優れているといえます。
※テント内へのストーブ等、火気類の設置はメーカーでは推奨していません。十分に気を付け、自己責任で行うようにしましょう。
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」を設営してみる!
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」の設営は、どこにゴールを置くかにもよりますが、基本的には簡単で、一人でもさほど難しくはありません。
今回は私なりに「このやり方ならトリポッドまで簡単にいけるなあ」という方法を模索してみましたので、トリポッド使用、フロントフラップ使用(いわゆるフル装備)までを説明してみるようにします。
【1】テントのパーツをチェック
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」のバッグは2つあり、「幕体」「トリポッド」に分かれています。
さらに幕体のバッグのほうにはフロントフラップも含まれており、完成形によっては不要になってくるパーツもあるので注意が必要です。※今回は通常のセンターポールは使用しません。
それらも含め、必要なものが全部入っているかは説明書と照らし合わせて確認をしましょう。
【2】ガイドテープを使って、5箇所をペグダウン
サーカスTC時代からお馴染みの5角形のガイド。
公式ホームページではトリポッド使用時、こちらの使用は推奨されていないのですが、私は慣れもあるので、このガイドとガイドテープを使っていきます。
使い方は簡単。
ガイドの中央に軽くペグを打ち、そこにガイドテープを繋げて引っ張ります。テープをぐるりと回しながら、ガイドの頂点5箇所に来たところで、それぞれテープの先端辺りにペグを打って行きます。
計5本。これがテント本体、裾部分の頂点になります。
【3】テント本体の裾3箇所をペグにひっかける
テント本体を広げ、裾の5箇所のうち3箇所をペグに引っかけておきます。
残りの2箇所はトリポッドを入れやすくするため、この段階では引っかけません。なお、テントの向きを間違えないようにしましょう。
サーカスの五角形は慣れないと混乱しそうになりますが、入口のファスナーは、テントに向かって左側に来ます。
また、この段階で、テントの一番上になるベンチレーターの柱を立て、組み上げておきましょう。
立ち上げ後、ここまで手が届かないためです。
【4】途中まで組み立てたトリポッドをテントの中に入れる。
トリポッドは、必ずあらかじめ3本ともポールを1か所ずつ、途中で折っておきましょう。先にすべてのポールを繋げてしまうと、どう頑張ってもテントの中に入らないからです。
トリポッドの向きに気を付けながらテントの中心にセットしたら、テントの裾の残り2か所もペグに引っかけます。
【5】トリポッドのポールをすべて連結させ、テープをペグで固定する。
裾5箇所がすべてペグダウンされたら、入口のファスナーを開けてテント内に入り、トリポッドのポールをすべて連結して、立ち上げます。
この時、こまめに上を見上げて、トリポッドの頂点がテントの頂点からズレないように気を付けましょう。完全にテントが立ち上がったら、トリポッドのポールの先端のテープをテントの中心に向けて引っ張り、ペグダウンします。
ここまで来たら、裾のテープを締め上げ、ガイロープ5本と、裾の長辺部分にあるループをペグで固定しましょう。
これでひとまずトリポッドサーカスが完成します。
【6】サイドフラップを立ち上げる。
サイドフラップを立ち上げる時は、入口の裾のグロメット(穴)に細いポールを挿し、引っ張りながら立ち上げて、輪状に結んだロープを引っかけて反対側をペグダウンします。
これだけですので簡単ですね。
【7】フロントフラップを取り付ける。
フロントフラップの取り付けをする際は、いったんサイドフラップのポールを外し、説明書の通りに接続パーツとフロントフラップを組み合わせてから、再度ポールを立ち上げます。この際、ポールを垂直にするようにします。
これでフロントフラップも完成ですが、画像のように、内側から文房具のダブルクリップでフロントフラップとサイドフラップを重ねて留めておくと、隙間がかなり小さくなり、虫の侵入や暖気が逃げることを防ぐことができます。
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」の魅力&弱点を徹底レビュー!
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」がどんなテントなのか?数回使用した範囲で私が思う良い点と悪い点を書いてみたいと思います。
良い点1:設営も撤収も簡単! 面倒なら10分で立てることも可能!
サーカスシリーズの最大の利点は、以前からずっとそうですが「何と言っても設営や撤収がとても簡単」であることです。ポール1本でサイドフラップも使わないなら、わずか10分で設営も可能です。
今回トリポッドやフロントフラップとオプションが豊富なバージョンではありますが、慣れてしまえばそこまで手間は増えないなと感じました。
「雨用最強」というのは、雨天時の設営スピード、撤収スピードも含めての評価です。単純に防水機能が優れている、というだけの話ではないのです。
トリポッドを使った場合、撤収にはさらに利点もあります。画像のようにポールを途中で折ってしまえば、その上でテントのフライシートを畳むことが可能で、こうすることで雨天時でもフライシートに泥が付きにくくなるわけです。
良い点2:広さはソロ用最大級! 引き籠りキャンプに最適!
センターポールがないので、レイアウトは自由自在です。中央に椅子を置く感じにすると、驚くほどの広さになります。
この時はインナーテントにクオルツのイージーキャンパーを置いていますが、以前他のサーカスで試した際、これと薪ストーブを両方入れることは難しい感じでした。
トリプルファスナーの恩恵もあって、そうしたレイアウトにもまったく困りません。
また、フロントフラップも恩恵があり、サイドフラップ下が前室のような位置づけになります。この部分だけで小型テントぐらいの広さがあるので驚きです。
雨天時の引き籠りキャンプをするには最適なラグジュアリー空間です。
気になる点1:ST素材だから結露はものすごい!
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」はポリ繊維素材でのシングルウォールテントです。
この構造は結露が発生しやすく、特に入口を閉めてしまうと、朝には幕内がビッショリの状態になります。
ただし、色の黒いテントでもあるため、前後を開け放って日光を当ててしまえばみるみる乾燥しますので、撤収への影響はさほどないと思います。
気になる点2:トリポッドポールの重量が腰にきます!
トリポッド用のポールはガッシリとしたスチール製。総重量はなんと9.21kg(付属品/収納ケース含む)もあります。本体だけでも8.83kg。サーカスSTの幕体のみが4.49kgですから、その重さはなかなか強烈です。
もちろん設営の時もこの重さが一番のハードルになりますし、テント内を広く使うわけでない限りはセンターポールだけの設営でもよいのかな…と思いました。
「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」は改めて雨用に最適なテント!
私はソロキャンプが大好きなのですが、本業がかなり多忙なこともあって、天候関係なく、スケジュールに空きがあれば出撃しています。
雨天時に薪ストーブやらを入れてストレスにならないテントはこれまでなかなかなかったのですが、この「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」が発売されたことで、雨天時のストレスが大分軽減されそうです。
何しろテント自体が雨に強いことに加え、設営や撤収が早い。雨の中1時間もかけて設営をしたりするのは難しいですが、最速10分で立てられるなら、どんな天候でも安心です。
しかもTCやコットン素材と違い、乾燥も容易なのです。
薪ストーブを使うような季節以外でも、このスピードと防水性能は魅力的です。ソロキャンパーにとって、あって困ることはないテントだと言えるでしょう。
サーカスシリーズはバリエーションが多過ぎていまいち新製品の魅力が伝わりにくいのですが、「サーカスST DX ブラック フロントフラップ スペシャルパッケージ」は雨用として最強であると、強くお勧めできるので、是非注目してみてください。
繰り返しますが限定販売です。お早目の購入をお勧めしますよ!