若手芸人の登竜門「ABCお笑いグランプリ」出場者のラジオ番組

ABCテレビ主催によるお笑いコンクール「ABCお笑いグランプリ」。若手芸人の登竜門として、芸歴10年以下の芸人たちが熾烈な戦いを繰り広げる賞レースです。第45回を迎える今年は、7月7日（日）に決勝戦が開催されます。

当記事では、「第45回ABCお笑いグランプリ」出演者、「ABCお笑いグランプリ」歴代優勝者がパーソナリティを務めるラジオ番組をご紹介します。

若手芸人の登竜門「ABCお笑いグランプリ」

1980年から2011年まで成人の日に開催されていた「ABC漫才・落語新人コンクール」（1980年～89年）、「ABCお笑い新人グランプリ」（1989年～2011年）の流れを引き継ぐ、朝日放送テレビ（ABCテレビ）主催によるお笑いコンクールです。若手芸人の登竜門とされる賞レースとしても知られています。

「ABC漫才・落語新人コンクール」・「ABCお笑い新人グランプリ」時代は、関西地方で活動する芸歴5年以内のお笑いコンビに限られ、歴代のグランプリ受賞者には、ダウンタウン（第5回・1984年）やナインティナイン（第13回・1992年）、ますだおかだ（第15回・1994年）、中川家（第17回・1996年）ら、現在のお笑い界を牽引する面々が名を連ねます。

2012年（第33回）にリニューアルし、大会名も「ABCお笑いグランプリ」に改称。出場資格も、日本全国で活動する芸歴10年以内のピン芸人・コンビ・グループへと拡大し、漫才やコント、ピン芸にモノマネ、歌ネタなど何でもありの、すべてのお笑いジャンルを網羅したコンテストとなっています。2015年の「M-1グランプリ」復活により、第37回（2016年）からは夏の大会として開催されています。

「第45回ABCお笑いグランプリ」決勝進出者

45回目を迎える今年は、全国から568組の芸人がエントリー。6月21日（金）に準決勝が行われ、12組の決勝進出者が発表されました。7月7日（日）に行われる決勝戦の模様は、ABCテレビや一部のテレビ朝日系列局で生放送され、優勝者には賞金100万円が贈られます。

【Aブロック】
金魚番長（吉本興業）
ぐろう（吉本興業）
ダウ90000（YOU GO sign）
天才ピアニスト（吉本興業）

【Bブロック】
青色1号（太田プロダクション）
エバース（吉本興業）
フランスピアノ（グレープカンパニー）
やました（吉本興業）

【Cブロック】
かが屋（マセキ芸能社）
ぎょねこ（ワタナベエンターテインメント）
フースーヤ（吉本興業）
令和ロマン（吉本興業）

「ABCお笑いグランプリ」歴代優勝者

【2012年】かまいたち
【2013年】ジャルジャル
【2014年】天竺鼠
【2015年】GAG少年楽団
【2016年】セルライトスパ
【2017年】霜降り明星
【2018年】ファイヤーサンダー
【2019年】エンペラー
【2020年】コウテイ
【2021年】オズワルド
【2022年】カベポスター
【2023年】ダブルヒガシ

「第45回ABCお笑いグランプリ」決勝進出者の番組

金魚番長出演 TBSラジオ『金魚番長のデメキング』（『マイナビ Laughter Night』内）

2023年、吉本興業主催による芸歴5年目以内の若手芸人を対象とした賞レース「UNDER5 AWARD 2023」、そして冠番組争奪をかけて繰り広げられた「マイナビ Laughter Night 第9回チャンピオンLIVE」で優勝を果たした金魚番長。「ABCお笑いグランプリ」は、初めての決勝進出です。

「マイナビ Laughter Night 第9回チャンピオンLIVE」で王者に輝いた金魚番長は、2024年4月から『マイナビ Laughter Night』の後半30分枠でレギュラー番組を担当中。ラジオ初レギュラーの2人がどのように成長していくのか注目です。

※放送情報は変更となる場合があります。

天才ピアニスト出演 ABCラジオ『天才ピアニストのむぎゅっとぷくっと』

「ABCお笑いグランプリ」3年連続決勝進出を果たした、女性お笑いコンビ・天才ピアニスト。「第52回NHK上方漫才コンテスト」や「女芸人No.1決定戦 THE W」6代目女王（ともに2022年）、「NHK新人お笑い大賞」大賞（2023年）など、数々の賞レースで結果を残しています。

『天才ピアニストのむぎゅっとぷくっと』は、ポッドキャストを経て2023年8月に地上波でレギュラー化。2人が今気になっていることや溜まり溜まった悪口や弱音など、等身大でトークを展開します。

※放送情報は変更となる場合があります。

令和ロマン出演 MBSラジオ『アッパレやってまーす！』（※隔週火曜日）

昨年の「M-1グランプリ」で19代目王者に輝いた令和ロマン。3年連続決勝進出の「ABCお笑いグランプリ」は、2022年に準優勝タイ、2023年に準優勝とあと一歩で優勝を逃しており、今年はM-1王者として優勝を狙います。

令和ロマンは、2022年4月から「アッパレやってまーす！」の火曜日に、9番街レトロとの週替わりでレギュラー出演。くっきー！さん、AKB48・小栗有以さん、岬なこさん、ハリウッドザコシショウさん、みなみかわさんら、さまざまなジャンルの人たちと一緒に、和気あいあいとした雰囲気でトークやネタコーナーをお届けします。

※放送情報は変更となる場合があります。

フースーヤ出演 OBCラジオ大阪『サクラバシ919 WEEKEND STYLE』

2024年の「NHK上方漫才コンテスト」で優勝を果たしたフースーヤ。ギャグを盛り込んだ漫才スタイルで人気を博し、「ABCお笑いグランプリ」は芸歴9年目にして初の決勝進出です。

フースーヤは、2023年4月から『サクラバシ919』金曜日のパーソナリティを担当中。「好きなコンテンツとリスナーの運命の出会いを作る」をコンセプトに、リスナーに運命の出会いとなるキッカケやヒントを提案していくトークバラエティ番組です。

※放送情報は変更となる場合があります。

かが屋出演 RCCラジオ『かが屋の鶴の間』

身近なシチュエーション、演劇性の高いコントに定評のあるかが屋。「ABCお笑いグランプリ」は、2022年以来2度目の決勝進出です。

『かが屋の鶴の間』は、かが屋にとって初の冠ラジオかつ初のレギュラー番組。オープニングでは加賀さんの趣味でもある「自由律俳句」をリスナーから募集し、採用された一句を原案としたミニコントを披露しています。2人によるフリートークは、多忙を極める毎日の中で起きた出来事やプライベートでの日常を話題に盛り上がっています。

※放送情報は変更となる場合があります。

ダウ90000・蓮見翔出演 JFN系列『AuDee CONNECT』（※水曜日）

演劇サークルを母体に結成された8人組のコントユニット・ダウ90000。「ABCお笑いグランプリ」では、2022年、2023年に続く決勝進出を果たしました。

ユニットの主宰で、脚本・演出を担当する蓮見翔さんは、JFN系列の深夜番組『AuDee CONNECT』で水曜日のパーソナリティを担当。「書き出し」のコーナーでは、脚本や小説における、グッとくるような最初の一行を募集。大賞に選ばれた作品は、蓮見さんが続きを執筆し、 プロの声優による朗読を発表します。

※放送情報は変更となる場合があります。

「ABCお笑いグランプリ」歴代優勝者のラジオ番組

「ABCお笑いグランプリ」歴代優勝者のラジオ番組をご紹介します。

第33回（2012年）優勝 かまいたち出演 TBSラジオ『かまいたちのヘイ！タクシー！』

かまいたちが、2018年4月の東京進出と同時にスタートした東京での初レギュラー番組。かまいたちが「かまタクカー（通称：カリファイア）」に乗りながらのフリートークやロケ企画、スタジオ収録など、週替りでさまざまな内容でお届け。テレビでは見せない本音や暮らしぶりを、2人がリラックスしながら話す素のトークが楽しめます。

山内健司さんは、第41回（2020年）から「ABCお笑いグランプリ」の審査員を務めています。

※放送情報は変更となる場合があります。

かまいたちが車の中でしゃべりまくるラジオ番組『かまいたちのヘイ！タクシー！』

第38回（2017年）優勝 霜降り明星出演 ニッポン放送『霜降り明星のオールナイトニッポン』

霜降り明星にとって初の生放送レギュラー番組。TBS系の特別番組『オールスター感謝祭』のパロディコーナー「ピリオド・チャンピオン」では、本家の『感謝祭』でもピリオドチャンピオンを獲得している粗品さんがさまざまな分野のチャンピオンを紹介。春と夏には、高校野球の甲子園大会と同様に、大喜利形式による特別企画「霜降り甲子園」が行われています。

ABCラジオでは『霜降り明星のだましうち！』が放送されており、『オールナイトニッポン』とは対照的に、お互いの昔話や大阪時代の同期芸人の話も飛び出すローカル番組らしさが特徴です。

※放送情報は変更となる場合があります。

霜降り明星のラジオ番組『霜降り明星ANN』、『だましうち！』

第42回（2021年）優勝 オズワルド出演 LuckyFM 茨城放送『レバレジーズpresents MUSIC COUNTDOWN 10&10』

洋楽・邦楽それぞれのトップ10をカウントダウン形式で発表していく音楽番組。オズワルドの2人が音楽に詳しくないということもあり、ランキング入りしたアーティストを憶測や人物像で語るなど、素直さが感じられる番組の雰囲気も特徴的です。

※放送情報は変更となる場合があります。

第43回（2022年）優勝 カベポスター出演 MBSラジオ『カベポスターのMBSヤングタウン』

「第43回ABCお笑いグランプリ」優勝、「第11回ytv漫才新人賞」優勝、「第58回上方漫才大賞」新人賞など、関西の漫才コンテストを総なめにしてきた若手漫才師の筆頭格・カベポスター。2023年10月から『ヤングタウン』の月曜日パーソナリティを担当しています。

MBSラジオで担当していた生ワイド番組『夕凪カベポスター』で行われていたコーナーを継続しつつ、落ち着いた喋り口と熱い情熱を秘めた2人が新しい『ヤンタン』を盛り上げます。

※放送情報は変更となる場合があります。

「第45回ABCお笑いグランプリ」MC・審査員のラジオ番組

「第45回ABCお笑いグランプリ」は、南海キャンディーズ・山里亮太さんがMC、ハイヒール・リンゴさん、矢野・兵動・兵動大樹さん、陣内智則さん、かめもんたる・岩崎う大さん、かまいたち・山内健司さん、ダイアン・ユースケさん、立川志らくさんらが審査員を務めます。

南海キャンディーズ・山里亮太出演 TBSラジオ『JUNK 山里亮太の不毛な議論』

南海キャンディーズ・山里亮太さんは、第41回（2020年）から「ABCお笑いグランプリ」のMCを務めています。「ABCお笑い新人グランプリ」時代には、コンビとして第25回（2004年）の優秀新人賞を受賞しています。

『山里亮太の不毛な議論』は、TBSラジオの人気深夜番組『JUNK』で2010年4月から放送中。お笑いだけでなく、アイドル論から自虐ネタまで幅広い内容で展開されるフリートークは、山里さん持ち前の豊かな表現力で彩られ、山里さんはリスナーから「ボス」の愛称でも親しまれています。

※放送情報は変更となる場合があります。

ダイアン・ユースケ出演 TBSラジオ『ダイアンのTOKYO STYLE』、ABCラジオ『ダイアンのラジオさん』（※月1回不定期）

ダイアン・ユースケさんは、コンビで「ABCお笑い新人グランプリ」時代に2度（第24回・2003年、第25回・2004年）の本選出場、個人では第41回（2020年）から5年連続で審査員を務めます。

『ダイアンのTOKYO STYLE』は、ダイアンにとって初めての関東ローカル冠番組。アウェイとなる東京で「渋谷」や「最新ファッション」といったおしゃれワードを織り交ぜたトークを展開しています。

そのほか、ABCラジオでは月1のレギュラー番組『ダイアンのラジオさん』が放送されています。

※放送情報は変更となる場合があります。

※放送情報は変更となる場合があります。

兵動大樹出演 ABCラジオ『兵動大樹のほわ～っとエエ感じ。』

矢野・兵動の兵動大樹さんは、コンビとして「ABCお笑い新人グランプリ」時代に優秀新人賞（第14回・1993年）を受賞。個人では、第38回（2017年）から8年連続で審査員を務めます。

ABCラジオの平日帯昼ワイド番組枠『ABCパワフルアフタヌーン』で放送されている『兵動大樹のほわ～っとエエ感じ。』は、リスナーから寄せられたお便りや最近のニュースで気になった話題を中心に紹介します。「ちょいウザオヤジ 持論ラモ」のコーナーでは、リスナーがこだわる自論を募集し、兵動さんを始めとする出演者たちが、その自論についてありか無しかを判定します。

※放送情報は変更となる場合があります。

ハイヒール・リンゴ出演 MBSラジオ『ますます！ハイヒール』

ハイヒール・リンゴさんは、コンビで「ABC漫才・落語新人コンクール」時代に、第5回（1984年）漫才の部で審査員奨励賞を受賞。個人では8回目の審査員を務めます（第33回、第38回～第42回、第44回～45回）。

『ますます！ハイヒール』は、来年で放送20周年を迎えるMBSラジオの人気番組。昨年にデビュー40周年を迎えたハイヒールが、主婦目線ならではの歯に衣着せぬ鋭いトークで、世の中の「怒り」をまとめて一刀両断に斬っていきます。

※放送情報は変更となる場合があります。

この記事を書いた人

radiko編集部

radiko編集部員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

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