上越市北方の岩の原葡萄園で28日、今年のブドウ収穫が始まった。白ワイン用の品種「ローズ・シオター」が収穫され、雨が少なかったことから品質は良好。シーズン中は2トンほどの収量を見込んでいる。
同社では、6ヘクタールの自家ブドウ園で6品種を栽培。例年70トンほどを収穫し、ワインを仕込んでいる。今年は7月21日の梅雨明け以降、ほとんど雨が降らず、強い日差しが続いたため、ブドウは糖度が上がり小粒で、ワインには最適な状態に育っているという。
「ローズ・シオター」は、創業者・川上善兵衛が生み出した品種の一つ。スパークリング用に少し酸味があった方が良いため、例年より若干早めに収穫。従業員ら9人が傷つけないよう、一房一房丁寧に切り取っていた。
同社製造部栽培技師長の和田弦己さん(37)は「畑の様子を毎日確認し、収穫の日を待ち望むほどの出来栄えだった。ワインとなり、お客さまの元へ届くまでを楽しみにしている」と語った。
ローズ・シオターのスパークリングワインは来年秋以降、通常のワインは半年後に販売される。通常のワイン用ブドウの収穫は、約1週間後に始まる予定。