イタリア代表MFサンドロ・トナーリが不正賭博への関与によって10カ月間の出場停止処分を受けたことにより、ニューカッスルが1月の移籍マーケットで中盤の補強に乗り出すことになりそうだ。
イギリス『デイリーメール』電子版によると、ニューカッスルがターゲットにしているのはサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ヒラルに所属するポルトガル代表MFルベン・ネヴェス。同メディアによると、ニューカッスルはローン移籍での獲得を検討しているという。
ネヴェスは今夏、4700万ポンド(約85億3050万円)の移籍金でウルブスからアル・ヒラルに移籍。これまでに公式戦通算20試合に出場して2ゴールを記録している。
アル・ヒラルは6月初旬、アル・イテハド、アル・アハリ、アル・ナスルとともにサウジアラビアの公的投資基金(PIF)を後ろ盾とするファンドによって買収されたクラブである。
そして同ファンドは昨年10月にニューカッスルも買収しているため、アル・ヒラルとニューカッスルは同一グループのクラブという関係性になる。そのため、今夏ネヴェスがアル・ヒラルに移籍した後も、ニューカッスルにローン移籍して引き続きプレミアリーグでプレーするのではないかという噂があった。
今回、トナーリの長期出場停止という不測の事態が発生したことを受け、両クラブの関係性を生かした移籍が実現する可能性が浮上しているという。
ニューカッスルにはマンチェスター・シティからイングランド代表MFカルヴァン・フィリップスを完全移籍で獲得するという噂もあるが、ファイナンシャル・フェアプレーに接触する可能性があるため、実現の可能性は低いと見られている。
ちなみに、エディ・ハウ監督は今年7月の段階で、PIFが所有するクラブから選手をローン移籍で獲得する可能性について「それはニューカッスルにとって正しいことがどうか次第だ。我々は常に最善の利益が何かを第一に考えながら行動する」と語り、可能性を排除しなかった。