松川町で先週、収穫前のリンゴを盗んだ疑いで男が逮捕されました。現行犯逮捕したのは、リンゴを育ててきた農家の男性です。
その瞬間を怒りとともに振り返りました。松川町のリンゴ農園。農園を営む平沢智人さんがその光景を目にしたのは、26日の夕方です。
■リンゴ農家・平沢智人さん
「あそこにコンテナが転がっていたんですよ。あれは自分のコンテナなんですけど、実際には全然見覚えのない、自分のではないコンテナが置いてあって、おかしいな」
畑を回って、収穫前の「ふじ」を確認していた時でした。
■リンゴ農家・平沢智人さん
「木になっているリンゴをとって、コンテナにどんどん入れている姿が見えたんです。もう泥棒だと思って、これはとっ捕まえないといかんと」
リンゴを取る人物と、慎重に距離をつめました。
■リンゴ農家・平沢智人さん
「このくらいの距離まで近づくことができたので、そこで『何をしているんだ』と声を掛けたら、犯人は『やばい見つかった』って感じで逃げようとしたので、その場ですぐ捕まえました。この辺に倒して上から僕が抑え込むような形で逃げないようにしていました」
そこにやってきたのが、異変に気付いた、近所の人です。
■近所に住む長谷部悦子さん
「行ったら『リンゴ泥棒だから警察に電話かけて下さい』と言われてすぐ110番通報したんです」
およそ3分後、駆け付けた警察官に大阪の81歳の男を引き渡しました。農園オーナーによる、窃盗容疑者の現行犯逮捕劇でした。
■リンゴ農家・平沢智人さん
「長い時間がかかってようやく1個とれる、そういうリンゴなんですよ。なのでそういう思いを本当に分かってほしいですね」
もぎ取られた100個余りのリンゴは処分するしかなく、被害額は7万円を超えるとみられます。