メジャー1年目のシーズンを終えFAとなっている藤浪は来シーズン、どのユニフォームに袖を通すだろうか。
藤浪は今シーズン2球団を渡り歩き、64試合で7勝8敗、防御率7.18の結果を残した。数字だけを見るといい成績とは言い難いが、それ以上の収穫を得たシーズンであることは間違いない。
アスレチックスで先発として開幕を迎えたが、7試合で0勝6敗、防御率14.26と結果が出ずリリーフに配置転換となった。しかし、その後は徐々に調子を上げ、7月にア・リーグ西地区最下位のアスレチックスから同リーグ東地区首位のオリオールズに電撃トレード。優勝を狙うオリオールズが必要な戦力として獲得したことは、藤浪がメジャーで通用すると認められた証拠でもある。
移籍後は30試合に登板し防御率4.85を記録。キャリア初セーブも記録するなど、オリオールズの9年ぶりの地区優勝に大きく貢献した。だが、ポストシーズンではでベンチ入り登録を外れ、登板機会はなくそのままFAとなった。
オリオールズの地元メディア『MASN』がエライアスGMが再契約の意向を示していると報じるなど、現時点では残留も含めて交渉が行われている。
一方、メジャーリーグ公式HP『MLB.com』では、デビッド・アドラー記者が「クローザーの可能性を秘めた5人のFAリリーフ投手」として藤浪を紹介し、「最も興味深いワイルドカードの一人」と評した。100マイルを超える速球で三振を奪える藤浪は、クローザーとしての魅力もたっぷりある。
しかし、オリオールズは今オフに通算417セーブのクレイグ・キンブレルを獲得した。つまり残留となれば、来シーズンも中継ぎとしての起用になる可能性が高いということだ。したがって、クローザー藤浪が実現するとすれば他チームになるだろう。または、先発起用を条件に獲得に乗り出る球団もあるかもしれない。
激動のメジャー1年目を終えた藤浪の動向に注目だ。