元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』でブライトン所属の日本代表MF三笘薫に対する悪質タックルについての見解を述べた。
現地時間2月18日に行われたプレミアリーグ第25節のシェフィールド・ユナイテッド戦で、三笘はイングランド人DFメイソン・ホルゲイトの悪質なタックルを受け、ピッチに倒れ込んだ。当初、主審はホルゲイトにイエローカードを提示したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入した結果、判定が変更に。ボールとは関係なく右足裏が三笘の左ひざ付近に直撃していたことでホルゲイトにはレッドカードが提示され、一発退場となった。
一歩間違えればひざに大ケガを負う可能性もあったホルゲイトのプレーには批判が殺到。イギリスメディア『スカイスポーツ』で解説を務める元イングランド代表MFジェイミー・レドナップ氏は「これは私がここ数年見た中で最悪なタックルの一つ」と断罪した。
闘莉王氏も、三笘に対する悪質タックルに怒りをあらわにする一人。同氏は『闘莉王TV』にてホルゲイトのプレーに関する意見を求められると「これはサッカー界が取り組むべきこと」と切り出し、次のように語った。
「悪質なファウルでレッドカードをもらって、相手選手をケガさせた場合、ファウルをした選手も(ケガをした選手の戦線離脱期間と)同じ期間試合に出られないようなルールをサッカー界は作ってほしい」
現役時代に激しいプレーで知られた闘莉王氏は「ルールがあるのは守るため。僕もいろいろ失敗した」と過去を振り返りつつ、語気を強めた。
「大変なこともやってきた。『こいつ何言ってるんだ』と言われたら、本当に反省していると。(ホルゲイトは)どう考えてあれをやったのか。ケガさせるためのタックルとしか思えないです。もうあり得ないことです」
なお、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督は2月27日の記者会見にて、三笘が腰の負傷によりシーズンの残り試合を欠場する可能性を示した。腰を痛めたこととホルゲイトの悪質タックルに直接の因果関係はない模様だ。