寒暖差の激しいこの時期、気を付けたいのが霧の発生です。先日、上信越道で起きた多重事故も濃霧が原因の1つとみられています。もし遭遇したら…重要なことは「知らせる」です。
1日、上信越道で発生した多重事故。
■カメラマン「事故に巻き込まれた車両でしょうか。路肩にそして本線上にも止まっています」
佐久インターから小諸インターの約2kmの間で約20件、48台が絡む大惨事に。1人が死亡、12人が重軽傷を負いました。
■現場近くにいた人「(一帯は)真っ白。前が見えていない状況霧がかかってホワイトアウトみたいな。近くに行ってやっと見えたみたいな感じ」
事故が発生した午前8時半ごろ。あたりを覆っていたのは濃霧でした。事故の原因の1つとみられています。
■JAF長野支部 高山祥さん「運転を控えることも考えるべきかなと思います」
そう話すのは、JAF長野支部の高山さん。ただ、突然濃霧に遭遇することも。
■JAF長野支部 高山祥さん「まずは速度を落としていただいて、その後にライトを点灯させてください。その際、ライトをハイビームにしてしまうと霧に乱反射して見通しが悪く見えなくなってしまうので、ロービームで使ってください」
JAFが行った実験でイビームでは光が遠くまで届かず濃霧ではかえって前方が見えにくくなっています。霧が発生しやすい条件は、内陸部の標高が高い山地や盆地、そして激しい寒暖差。つまり県内は霧が発生しやすい条件に当てはまった地域です。危険を感じた時には路肩や駐車場に停めたり、高速道路では早めにSAやPAに入ることも重要です。また、フォグランプの使用も有効ですが、装備されていない車も。そこで有効なのが「ポンピングブレーキ」です。
■JAF長野支部 高山祥さん「ブレーキを何回かに分けることによってブレーキランプが点滅するので、それによって後ろの人が警戒する。相手に知らせるというのが第一かなと思います」