千葉県市川市の「中山法華経寺文書」と、芝山町の「千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪」が国の重要文化財に指定されることになりました。
国の文化審議会は、このほど県内の2件を含む36件の美術工芸品を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
古文書の「中山法華経寺文書」は、鎌倉時代から明治時代にかけての文書で、日本の寺院や東国武士の歴史などを研究するうえで大変重要な資料だということです。
一方、考古資料の「殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪」は、東日本を代表する造形の優れた埴輪群で、とくに髪を両耳の辺りで束ねた「美豆良」を結いあご髭をたくわえた男子像は、この地域の埴輪の特徴をよく示しているということです。
今後、官報での告示を経て正式に指定されれば、県内の重要文化財の古文書は6件、考古資料は4件となります。