沖縄県宜野湾市立大山小学校で5日、児童のメニューの要望に応える「リクエスト給食」があった。1月に完食50回を達成した4年1組が希望したフルーツポンチが全校の献立に上がり、児童は大喜び。「いただきます。くわっちーさびら」とあいさつした後、笑顔で頬張った。(中部報道部・伊集竜太郎)
同小に併設されていた給食センターは老朽化で昨年4月に「はごろも学校給食センター」に移転・統合された。学校併設の頃は、調理員が毎日、給食の残量を学級別にチェック。完食日数が一定程度に達したクラスに「リクエスト券」を贈り、希望するメニューを翌月の全校献立に反映していた。今回、児童からの要望で、移転後初めて、リクエスト給食を行った。
この日、4年1組で最初に完食した大宜見心葉さんは「いつも残さず食べている。今日は肉じゃががおいしかった。一番好きなのはタコライス」とにっこり。
クラスの希望メニュー決めの際、司会を担当した上間樹麟さんは「私はごま団子をリクエストしたけど、みんなで話し合ってフルーツポンチになった。今日のメニューで一番おいしかった」と感想を語った。友達から胃袋が「神ってる」「ブラックホール」と呼ばれている平良晃太朗さんはみんなの2倍以上の量を平らげた。「いつも大盛りです」と胸を張った。
担任の草野郁教諭が「今日で完食60回です」と伝えると、児童から「やったー」と歓声が上がった。いつもおかわりする新垣翔矢さんは「60回完食できてうれしい」と満面の笑みを浮かべていた。