千葉県は、新たな感染症のリスクに備える「感染症予防計画」を改定しました。
新型コロナの流行後、初めての改定で、確保する病床数などの具体的な数値目標を盛り込んでいます。
県感染症予防計画は、成田空港や千葉港を抱える県として、危機管理や医療提供体制の整備・充実が重要という基本的な考え方に基づいていて、計画期間は2024年4月から2030年3月までの6年間としています。
今回の改定では、病床や発熱外来に対応する医療機関の数などに数値目標を設定しました。
具体的には感染症が流行した時に入院できる病床数を流行初期は640床、初期以降は1400床確保し、発熱外来に対応する医療機関は、初期は460機関、初期以降は1500機関の確保を目指すなどとしています。
これらの数値目標はコロナ禍の実績などを踏まえたもので、県は目標達成のため、医療機関や民間検査機関などと協定の締結を進めています。
熊谷知事は4月の記者会見で、「いつ発生しても、速やかに有事の体制に移行できるよう、医療機関や関係団体などと一体となって着実に準備を進めていく」と話しました。