こんにちは♪リビングふくおか・北九州Web地域特派員のみずぽんです♪
福岡アジア美術館で開催中の『谷川俊太郎 絵本★百貨展』に行ってきました。
詩人の谷川俊太郎さんは、1960年代から現在まで、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきました。この展覧会では、そのうちの、『絵本』、『まるのおうさま』、『こっぷ』など約20冊の作品を取り上げられています。
絵本の世界に入ってみよう
下の写真は、ペルーの「チャクチャスチャフチャス」という民族楽器です。面白い楽器の名前ですよね。1つだけある黒いものは羊の爪、他はマイチルという木の実を乾燥させたものでできています。
『ことばあそびうた』は、谷川さんが、暮らしの中で普通に使う言葉、慣れ親しんでいる言葉で詩や絵本を書こうと考えたそうで、身近なひらがなと音が面白く組み合わさっている絵本になっています。
なんとなくクセになる言葉の音ってないですか?私は「デカルコマニー」「カムチャッカ」が好きな響きの単語です(笑)
このチャクチャスチャフチャスを手に持って、けんけんぱをすることができます。飛ぶ振動で、音が鳴りました。最初からこのコーナーなので、童心に一気に返ることができますよ♪
『こっぷ』の絵本。コップが主役の本ってなかなかないですよね。
コップの中に入れます。一番左のボックスは、穴があって、頭をつっこむと、万華鏡の中に入っているかのような感じでした。入ってみたほうが良いです(笑)
『おならうた』を体験することのできるドーム。中に入ると、おならが(笑)余談ですが、おならが「ぶー」なのは日本で、海外では違うんです。にわとりや豚の鳴き声の表現方法とかも、国によって違いますよね・・・音って面白い!
イラストレーター・和田誠さんのコーナー。平野レミさんのご主人です。
この展示、穴が開いていて、中に入れそうでしたが、私は大柄なので、穴の中に入るのは止めときました。
チャレンジしてみたい方はぜひ♪
絵本・絵本・絵本
谷川俊太郎さんの絵本を手に取って読めるコーナーです。『しんでくれた』やマザーグースシリーズなど、今回の展示にはない絵本も置いてありました。アーティストの清川あさみさんとコラボしていることは知らなくて、新たな発見がありました。
この絵本もここで初めて知りました。鬼がめっちゃ笑顔なのが印象的(笑)
しりとりになっています。途中、我が家のしりとりと同じようなくだりの場面がありました。
ごじら、らっぱ、ぱんつ、、、いや、我が家はごりら、らっぱ、ぱんつでした。
原画も最後のほうに飾られています。展示会の〆のようなポジション。こちらの展示会、最初は童心に返り、いろんな方々とのコラボ作品の展示、センチメンタルな気持ちになったり、メロウな気分になったり、悲しくなったり・・・谷川さんの紡ぎ出す言葉って、感情を揺さぶるからスゴイですよね。ジェットコースターのように、いろんな気持ちが駆け巡った展覧会でした。
画家のjunaidaさんとコラボした『ここはおうち』。原画はとても繊細で巧みな筆致で、美しい作品でした。
この本も知りませんでしたが、最初の印象は怖かったです。中身はホラーではないのに、この独特な雰囲気。。。市松人形には、表情がないはずなのに、読んでいるうちに、表情があるように見えてきてしまう、不思議な本でした。言葉の虚構性ってやつですよね。
絵本作家・あべ弘士さんの原画を見ることができたのも良かったです。大阪に住んでいたころ、あべ弘士さんのライブペインティングを見に行ったことがありますが、あべさんの描く動物は、今にも動き出しそうで、とても大好きです。あべさんは旭山動物園の飼育員をされていたご経験があると仰っていました。
物販コーナー
詩が書かれている絵はがきを購入しましたが、手ぬぐいやグッズがどれも魅力的でしたので、一部ご紹介します。
鼻や口のように、食材を置いて楽しむことができそうですよね。
高音・低音、押すたびに、音色のかわる「おならぼたん」です。トイレの音を消す機会とは真逆な発想(笑)何度か押してみましたが、何種類か音が入っているようです。
自分自身が幼いころに読んでいた本、親世代になり、娘が小さい頃に読み聞かせていた本、最近話題になった絵本があったりしました。喜怒哀楽すべての感情を体験できて、大変満喫できる展覧会でした。谷川俊太郎さんの生み出す言葉の組み合わせってスゴイですよね。
美しいより、
おもしろく。
意味があるより、
おもしろく。
この言葉を心に刻んで、いろいろなことをおもしろがってみようと思いました。
谷川俊太郎 絵本★百貨展
福岡アジア美術館 福岡市博多区下川端町3-1 7階
092-263-1100
2024.4.27~2024.6.16 水曜休館
9:30~18:00 (毎週金・土曜日は20:00まで) (最終入場は30分前まで)