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バックラッシュという、ベイトリールとは切っても切れない関係にある典型的トラブル。その悩みを解決してくれるデジタルコントロールブレーキ「DC」を搭載したシマノの最新リールをインプレ!
●文:ルアマガプラス編集部
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メタニウムDC70XG
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 24 メタニウム DC 70HG(右)
最新のDCと、コアソリッドボディ。アンタレスの地位を脅かす存在に成長!
23アンタレスDCMDと同等とされる最新のDCブレーキ「i-DC5」を搭載。しかも、これまでサイドプレート内部に設置されていたモードダイアルを外部に露出。これにより、最適な設定をスピーディーに出せるようになった。またDC搭載リールとしては初となるコアソリッドボディ採用。強靭化と軽量化を同時に果たしている。
外観デザイン
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黒とシルバーでまとめたコンパクトなデザイン。
DC内蔵のリールは、ごついというイメージがあるけれど、このリールは、むしろコンパクトに感じる。カラーリングはブラックが基調でハンドルの付け根とメカニカルブレーキの土台部分がクロームカラーのパーツでまとめてあり、それが外観の特徴となっている。
回転・巻き心地
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高速ギアのXGモデルだが、滑らかさに曇りなし。遠投可能なDCだけにXGのほうがメリット多し。
違和感ゼロの巻き心地。XGの高速ギアを速巻きしてもブレなどは微塵も感じない。超遠投できるので、XGじゃないと回収も大変だし、巻きアワセにも貢献すると思う。コアソリッドボディの剛性感は素晴らしいが、でもSLXと比べて大差だとは感じなかった。
キャストフィール
ピッチング
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3/8オンスのラバージグでピッチング。かつてDCはピッチングが弱点だった時代もあったが、現在はそ
んなことなく、バックラッシュせずに上手にピッチングできる。いろいろ試してみたが、フロロの12ポンドなのに、PEモードがピッチングに向いていた。
遠投
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同日インプレしていたSLXやカルカッタコンクエストSEとは別世界の遠投能力。長崎キャンプ場からカバースキャットのノーシンカーを投げて、対岸の崩落を狙った。岸際には届かなかったが、オーバーハングにはぶら下がった。地図アプリで計測すると65メートル以上飛んでいた。これ、普通は狙わない距離だ。
ブレーキ
先入観なしに3つのモードを試してみたら、意外な結果に。信じるか信じないかはあなた次第?
モードダイアルもブレーキダイヤルも、サイドプレートの外部にあるので、気軽にモードを変えられる。これは画期的! いろいろ試した結果、フロロラインでも、ナイロンモードのほうが距離が出る。ピッチングはPEモードが良かった。トラブルレスを重視するならフロロモード。でも、どのモードでもほぼトラブルなし。
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ドラグ
静かに、そして確実に出るドラグは、音もなく相手の体力を奪うはず
スペックではドラグ力5キロとなっているが、それより強い印象。滑り出しは軽やかで、エキサイティングサウンド(クリック音)は出ない。レベルワインダーが逆メガホン構造なので、角度のきつい位置からラインが出ても無駄な摩擦力は軽減されそうだ。
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ルアー別使用感
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強く振っても、軽く振ってもよく飛んでくれる。それがDCの強みだし、バーサタイル性も高い。
カバースキャットは、遠投の限界に挑戦。対岸到達まであと1歩だった。5/8オンスのBカスタムもよく飛んだ。ドライブビーバーは、テキサスリグとラバージグにセット。主にピッチングに使ったが、飛距離に問題なし。T.D.ハイパークランクTiとヴォルビートは巻き能力をテスト。クリアな巻き感だった。タイニークラッシュは12ポンドラインでは強振できなかったが、軽く振ってもよく飛んだ。
価格と総合的評価
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遠投能力とトラブルレスという2つの絶対的価値にこの価格は決して高くない
遠くのバスを狙うため、釣り人とルアーとの関連性を悟られないため、そして長い距離を追わせるためにも「遠投能力」は不可欠だ。今回、改めてDCの圧倒的な遠投能力を体感した。年々DCのクオリティーも上がっていて、たとえ不運な偶然でバックラッシュしても軽傷で済む。恐らくDCに関しては最新のメタニウムDCが一番優れているのでは? そう考えると、この価格はむしろ安いかも。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 24 メタニウム DC 70HG(右)
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