Kアリーナ周辺の混雑緩和へ 横浜市、6月からデッキの利用開始

6月1日に利用開始となった「高島水際線デッキ(仮称)」。横浜駅東口方面のみなとみらい大橋とKアリーナ横浜(奥)付近をつなぎ、周辺道路の混雑緩和を図る=横浜市西区(加地紗弥香写す)

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区に新設された陸橋「高島水際線デッキ(仮称)」の利用開始が6月1日に決まった。整備主体の横浜市は、国内最大の音楽ライブ専用施設「Kアリーナ横浜」の来場者による周辺道路の混雑を一定程度、緩和できるとみている。

 市が29日の市会常任委員会で報告した。デッキは全長約130メートル、幅員6メートルで、みなとみらい大橋とKアリーナ付近を結んでいる。2021年8月に着工し、昨年9月の施設開業と同時期の利用開始を目指していたが、想定にない地盤が見つかって工法を変更したため、工期が長引いていた。

 市はデッキ部分の整備完了に伴い、暫定的な利用開始を決定。来月以降はKアリーナでのイベント開催時や休日に限定してゲートを開放し、通行可能にする。帷子(かたびら)川沿いの遊歩道につながる仮設のスロープについても8月以降、暫定的に利用できるようにする。

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