＜ガーデニング初心者向け基礎講座＞長雨と湿気から植物を守る「梅雨越しのコツ5つ」

春からガーデニングを始めた初心者にとって、最初の試練となるのが日本の梅雨。降り止まない雨に打たれて、大切に育てた花が傷まないか心配という方も多いでしょう。

そこで今回は本格的な梅雨に入る前に、やっておきたい長雨対策を紹介します。ジメジメした雨や蒸し暑さから植物を守るコツを学んで、植物を根腐れや病気から守りましょう。

記事後半では、雨の日の美しさが格別な植物を、参考価格とともにお伝えします。さいごまでゆっくりとご覧くださいね。

※編集部注：外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

この記事で紹介する「長雨＆湿気から植物を守るコツ＆雨の日の美しさが格別な植物」

長雨＆湿気から植物を守るコツ

雨の日の美しさが格別な植物

長雨と湿気から植物を守る「梅雨越しのコツ5つ」

風通しをよくする

雨が降り続くと湿度の上昇で株が蒸れてしまいます。密集しすぎた植物は適度に間引いて間隔を空ける、葉が茂りすぎた部分は剪定するなど、通気性を確保して健康な状態を保ちましょう。

鉢植えを直接地面に置いていると湿気がこもりやすくなります。鉢の下にレンガや鉢置きを敷いて、鉢底にも空気の通り道を作りましょう。

水やりは控えめに

梅雨の間は水やりを控えめに。雨上がりの晴れ間には気温が上がるため、一時的に植物がしんなりしてしまうこともありますが、あわてて水やりするのは禁物です。

土の状態を確かめて、乾きぎみであれば水を与えます。必要以上に水やりすると根腐れを起こしやすいので気をつけましょう。

マルチングで泥ハネ防止

近年では梅雨の季節に豪雨になることが増えてきました。強い雨で跳ね返った土が植物の葉や茎に付くと、病気を引き起こすことも。

泥ハネ防止には株元に腐葉土やパークチップなどのマルチング材を敷いておくのが効果的です。

支柱で支える

背の高い植物や大きな花が咲く植物は、雨水の重さに耐えられず倒れてしまうことがあります。大雨とともに突風が吹くことが予想されるようなときは、あらかじめ支柱を立てておくのがオススメ。

株元に支柱をしっかりと立て、茎を傷めないように優しく結びつけましょう。

病害虫対策は早めに

梅雨シーズンは適度な湿り気と気温の高さで、病気や害虫が多発する時期。雨でしばらく庭に出ないため、異変に気付くのも遅れがちになります。

咲き終わった花や枯れた葉はこまめに摘み取って、病気の発生を未然に防ぎましょう。害虫は定期的に見回ったり薬剤を散布したりして、早めに駆除するのがオススメです。

【梅雨どきガーデニング】雨の日の美しさが格別な植物

アジサイ

雨に濡れてしっとりした姿が日本の梅雨の風物詩となるアジサイ。庭だけでなく鉢植えでも栽培でき、盛んに品種改良されてカラーバリエーションも豊富です。

※参考価格：1000～2000円前後（5号鉢）

ハナショウブ

ハナショウブは江戸時代から盛んに品種改良され、梅雨時期を彩るなじみ深い花。水辺を好む植物ですが、花壇や鉢植えでも栽培可能です。

※参考価格：500～1000円前後（4号ポット苗）

ラムズイヤー

葉や茎が白い毛でおおわれ、モフモフした手触りが心地よいラムズイヤー。雨に濡れた白銀色の葉がソフトで優しい風情を漂わせます。

※参考価格：300～400円前後（3号ポット苗）

梅雨ガーデンにお迎えしたい「雨の日、さらに美しく見える花」

アスチルベ

アスチルベはピンクや白の花穂がゴージャス。やや湿った場所を好むので、降り続く雨の中でもイキイキと美しく庭を彩ります。

※参考価格：300～500円前後（3号ポット苗）

ナスタチウム

赤や黄・オレンジの花が色鮮やかなナスタチウム。ハスの葉に似た丸い葉が愛らしく、雨上がりには葉に丸い水滴が溜まってキラキラ輝く宝石のようです。

※参考価格：200～400円前後（3号ポット苗）

【梅雨どきガーデニング】早めの雨対策で梅雨越しも安心

春から夏へと移り変わる中で、避けて通るわけにはいかない梅雨シーズン。

近年では長時間豪雨が降ることも多く、ガーデナーにとっては多難な時期です。

早めの雨対策と日常のケアで、大切な花が無事に梅雨越しできるように守ってあげましょう。