ジミー、「首里パイ」を発売 紅芋あんをオリジナルパイで包む 地元・沖縄県立芸大の学生、包装に首里城描く

 ジミーは1日から、沖縄県立芸術大学と協力して開発した「SHURI PIE(首里パイ)」を県内3店舗で発売する。同大3年の國吉すみれさんがパッケージデザインを手がけた。

 首里パイは県産紅芋餡をジミーのオリジナルパイ生地で包んだ。パッケージ中央には首里城正殿を描き、首里織やジミー店舗の赤れんがも表現。これまでのパッケージとは違い、商品のイラストがないモダン柄が特徴だ。

 同社は創業者が生まれ育った首里に思い入れがあり、首里城火災などがあった地元のために取り組みを始めた。パッケージデザインを県立芸大に依頼し、授業で企業説明や工場見学などを行った。7人の生徒17品の応募の中から國吉さんの作品が採用された。 

 國吉さんは「ジミーのポップなイメージと首里を協調させた。デザインが形になって商品が並ぶことはうれしい」と笑顔で話した。

 6個入り1080円、10個入り1680円で首里店・空港店・イオン那覇店で販売。年間売り上げの一部を「首里城未来基金」に寄付する。(政経部・金城紅映)

「SHURI PIE(首里パイ)」をPRする(右から)県立芸術大学の赤嶺雅教授、國吉すみれさん、ジミーの稲嶺盛哉取締役、企画課の石川美幸氏=29日、沖縄タイムス社

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