借金返済に困った女から相談受けマカオで売春あっせん…中国人の男送検

売春管理罪で検察院送致された男(写真:マカオ治安警察局)

 マカオ治安警察局は5月31日、マカオで売春あっせんに従事したとして30代貿易会社勤務の中国人(中国本土居民)の男を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月29日夜にコタイ地区一帯で実施した防犯パトロール中、警察官が通行人の男性に声をかける女1人と見張り役とみられる男1人を発見し、違法な売春に関与している可能性があるとみて職務質問を行い、詳細調査のため警察署へ連行。同局の調べに対し、女は売春に従事するためマカオへ来たこと、男についてもこの女に客を紹介したり、滞在場所と”仕事”道具の提供、見張り役を務めたことを認めたとのこと。

 両人は数年前にマカオで知り合った間柄といい、女は男がマカオでの売春あっせんに従事していることを知っており、中国本土で巨額の借金を背負い、返済不能になったことから、同月28日に男を頼ってマカオに来た上、客から得た対価の一部を男に支払っていたという。女の滞在先のホテルの部屋の捜索で売春が行われたことを示す証拠品も見つかった。

 同局では、男を売春管理罪で検察院送致するとともに、20代の女についても(マカオ入境ステータスである)旅客の立場に不相応な活動に従事したとして同局の入管部門がフォローアップするとした。

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