2年連続でヴィオラをECL決勝へ導いたイタリアーノ監督が退任の理由を明かす「私は全てを出し尽くした」

[写真:Getty Images]

今季限りで退任が濃厚となっているフィオレンティーナのヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督が、アタランタ戦後に退任する理由を明かした。

フィオレンティーナは2日にセリエA第29節延期分でアタランタと対戦。試合は6分にカストロヴィッリの左クロスをベロッティがヘディングで流し込みフィオレンティーナが先制。

12分にルックマンのゴールで追いつかれたが、19分にビラーギの左クロスをニコ・ゴンザレスが左足ボレーを叩き込み勝ち越に成功。

32分にスカルヴィーニの鋭いミドルシュートで再び追いつかれたが、前半終了間際に右CKのこぼれ球をボックス中央のベルトランがシュート。クアルタにディフレクトしたボールを最後はゴール前のベロッティが押し込み、3度リードすると、そのまま3-2で勝利した。

フィオレンティーナでのラストマッチとなる試合を終えたイタリアーノ監督は、試合後に『DAZN』のインタビューで今季限りで退任する理由を明かした。

「一定のレベルに達し、それ以上進めなくなったとき、周囲はさらなる努力を求める。私は全てを出し尽くしたと思う。ここでいったん区切りをつけて、彼らに新たな刺激を与えられるような環境を残すのは正しいことだと思ったんだ」

また、「この3年間は、選手たちとの信頼関係が築かれた素晴らしい3年間だった。私は、このような関係を残して去るということは、あまり良いことではないと思っているから感情的になってしまう。新しいページは開かれても、作り上げられた関係は永遠に残るんだ」と、フィオレンティーナでの3年間を振り返った。

2021-22シーズンからフィオレンティーナを率いたイタリアーノ監督は、セリエAで7位、8位、8位と安定した順位を維持。前線からガンガンプレッシングをかける好戦的なサッカーを志向し、2年連続でヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝へチームを導くという成果を上げた。

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