箱根の2023年訪日客が前年の8倍超 台風、新型コロナ乗り越え 町長「平時への移行を実感」

訪日客などが多く集まる箱根・芦ノ湖周辺=箱根町

 神奈川県箱根町は4日、2023年の年間観光客数が前年比12.4%(215万人)増の1951万人だったと発表した。箱根の観光客数は2019年以降、台風被害や新型コロナウイルスの影響から低迷していたが、18年(2126万人)の9割まで回復。円安の影響もあり、訪日外国人観光客は前年から8倍以上に伸び、勝俣浩行町長は「回復軌道にあり(コロナ禍から)平時への移行を実感している」と歓迎した。

 23年の内訳は宿泊客394万人(前年比14.1%増)、日帰り客1557万人(同11.9%増)。宿泊客のうち外国人客は入国制限が緩和された22年10月から回復を続けており、23年は34万人で前年の4万人から大幅増となった。

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