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星の村天文台(田村市滝根町)の大野裕明台長(76)が退任し、後任に大野氏の次男で副台長の大野智裕氏(40)が就く。8日、天文台で開いた星まつりの会場で発表した。
裕明氏は、1991年の天文台開設時に台長に就いた。数々の天体イベントを企画し、全国から天文愛好家らが集まる施設へと発展させた。東日本大震災では口径65センチの反射式望遠鏡が損壊するなどの困難に見舞われた。裕明氏は「全国から支援を受けて震災を乗り越えられた」と感謝した。
今後は名誉台長・マネジャーとして施設運営を補助する考えだ。台長を託す智裕氏について「さまざまな仕事ができるようになり、台長を任せても大丈夫だと思えた」と説明した。
智裕氏は福島市出身。学法福島高卒。民間企業を経て09年に副台長となり、施設運営を支えてきた。智裕氏は「重責がある。新しいものを取り入れ、田村の空の美しさ、天文台の魅力をもっと広めていきたい」と意気込みを語った。
星の村天文台は、裕明氏が代表を務める大野企画が指定管理者となっている。