パリ世代・藤田譲瑠チマに今夏移籍浮上「日本代表入りよりプレミア移籍」

藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

MF遠藤航(リバプール)、MF鎌田大地(無所属)、DF冨安健洋(アーセナル)など、これまで数多くの日本代表選手を輩出してきたベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)。パリ五輪U23日本代表候補のGK鈴木彩艶にマンチェスター・ユナイテッドやジェノアなど複数クラブからの関心が取り沙汰される一方、MF藤田譲瑠チマにもステップアップ移籍の可能性があるという。

藤田は東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスを経て、昨年7月に横浜FMからSTVVへ完全移籍。海外挑戦1年目の今季は、リーグ戦・プレーオフあわせて25試合の出場で1ゴール2アシストをマーク。U23日本代表でも主将として、チームをAFC U23アジアカップ優勝、パリ五輪出場権獲得に導くとともに、大会MVPを受賞した。

遠藤がオーバーエイジ枠(OA枠)でU23日本代表入りするとみられる中、パリ五輪出場がほぼ確実である藤田。ベルギーメディア『truineer』は今月18日、同選手の今後について「彼はU23日本代表の一員としてパリ五輪に臨む。STVVは来季序盤で彼を欠くことになりそうだ」と伝えると、「藤田はパリ五輪で良いパフォーマンスを発揮すれば、他クラブから引っ張られる可能性がある。すでに多くのクラブが彼を獲得候補にリストアップしている」と、今夏移籍の可能性をリポート。鈴木にもすでに多くのクラブが関心を寄せているという。

藤田は先月、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』のインタビューで、自身の去就に言及。「来季STVVで重要な役割を果たすのが僕の思いであることは確かですね」と言いつつも、「最近のアーセナルのようなクラブがタイトル争いを繰り広げているのを見ると、アーセナルのようなクラブでプレーすることが究極の夢であることに変わりはないです」と、プレミアリーグ移籍を熱望。

将来的に森保ジャパン(A代表)でプレーする可能性もあるが、「日本代表の一員としてFIFAワールドカップに出場するのは素晴らしいことですが、最大の目標はやっぱりプレミアリーグでのプレーですね」と語っていた。

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