議会でクマ対策としての「公務員ハンター」の議論 秋田県は「駆除まで受け持つのは厳しい」との認識

秋田朝日放送

クマの目撃が相次ぐ中、秋田では駆除を行う人材の確保が課題です。21日の県議会では自治体の職員が捕獲などにあたる「公務員ハンター」について議論されました。

県は6月議会に提出した補正予算案にクマ対策として5980万円を盛り込んでいて、円安の影響を受けている猟銃の購入補助の上限引き上げなど担い手確保の事業が含まれています。

県議会では議員から人口減少やハンターの高齢化が進む中、「公務員ハンターの考えはないか」といった意見がでました。県はクマの出没や人身被害の対応には消防と警察それぞれに救助や捜索の役割があり、駆除まで受け持つのは現実的に厳しいと答えました。そのうえで、猟友会や自治体からの協力を得られるよう免許の取得費用や銃の購入費用の補助に加え、市町村と連携して報酬アップに取り組んでいく考えを示しました。

また県は7月1日からクマの出没や被害の情報がウェブで確認できる「クマダス」の運用を始めます。

© 秋田朝日放送㈱