東北エプソン、約51億円を投資しインクジェットプリンター用ヘッド製造の新棟建設を開始!

セイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市)のグループ会社である東北エプソン株式会社(山形県酒田市)は、約51億円を投資し、インクジェットプリンター用ヘッドの生産工場の建設を開始する。

セイコーエプソンのプリンティングソリューションズ事業では、独自で開発したインクジェット技術である「マイクロピエゾ技術」を活用し、オフィス・ホーム、商業・産業の幅広い分野で製品・サービスを提供。同社は商業・産業向けプリンターや、高速ラインヘッド搭載のインクジェット複合機など、今後さらにPrecisionCoreプリントヘッドの搭載増加を見込んでいる。

今回新たに建設する東北エプソンの新棟は、中期計画に基づき広丘事業所(長野県塩尻市)における「マイクロTFPプリントチップ」前工程の増産に対応するもので、2023年12月竣工の秋田エプソン(秋田県湯沢市)10号棟とともに国内における後工程の生産能力を拡大させるものである。

東北圏2拠点において、安定生産を実現するため機種別生産割り付けを行い、BCP対応として主流機種の両拠点での生産やライン共用による生産変動に柔軟に対応することで、生産性向上を図るとしている。

これにより、今後のPrecisionCoreプリントヘッド搭載のインクジェットプリンターの需要増加による製品ラインアップ強化などが可能に。新棟は、新規設計の工程による省人化・省スペース化を図り、工程内在庫の最小化や自動運搬ロボットの導入、効率的レイアウトなどにより、作業者の負荷を低減する。

これからの製造業における課題に対応し、働きやすさと高効率生産を両立する未来工場を実現するだろう。

《東北エプソン 新棟(6号棟)の概要》
◼️所在地:山形県酒田市十里塚字村東山166-3
◼️事業内容:インクジェットプリンター用ヘッドの製造および組立(オフィス・ホーム、商業・産業向けプリンター)
◼️建設面積:延床面積:5,500㎡(鉄骨造2階建て)/ 11,191㎡
◼️投資額:約51億円(機械・設備除く)
◼️着工・竣工:2024年6月15日~2025年9月末(予定)
◼️新規雇用者:70名(2025年度見込み)
※東北エプソン会社概要:
https://corporate.epson/ja/about/network/domestic/tohokuepson/

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