涼しげ風鈴参道、揺れる600個 いわき・国魂神社「夏詣」

透き通った音色で参拝者を楽しませる「風鈴参道」=29日、いわき市勿来町・国魂神社

 福島県いわき市勿来町の国魂(くにたま)神社に30日、約600個の色鮮やかな風鈴やコケ玉で彩られた「風鈴参道」がお目見えする。8月18日までの間、透き通った音色で参拝者に涼を届ける。29日には参道に約40メートルの棚を設置し、準備が行われた。

 1年のうち過ぎた半年の無事に感謝し残り半年間の平穏を願う風習「夏詣(なつもうで)」に合わせ実施。夏詣は東京の浅草神社が提唱している。

 国魂神社では2021年から参加しており、4年目となった。モミの木に見立てたワイヤに約400個の風鈴を飾った「夏音(なつね)のき」、季節の花々を生けた「季節手水(ときてみず)」なども設置し、涼しさを演出している。禰宜(ねぎ)の宮川淳(きよし)さん(46)は「今年も猛暑が予想されている。目と耳で涼を感じてみてはいかがでしょうか」と来場を呼びかけている。

 国魂神社では8月18日まで、夏詣限定の御朱印やお守りを頒布している。なくなり次第終了する。問い合わせは同神社(電話0246.65.2384)へ。

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