警察官やりがい伝え 成り手不足受け就職セミナー

参加者が指紋採取などを体験した就職セミナー

 花巻署(高橋幸伸署長)の若手警察官は30日、花巻市下小舟渡の同署で就職セミナーを開いた。警察官の成り手不足が問題となる中、動画視聴や実務体験を通し、同世代の若者に地域を守る仕事のやりがいを伝えた。

 若手警察官だけによる就職セミナーは県内初の試み。警察の仕事に対するネガティブイメージを払拭(ふっしょく)しようと、地域課の巡査長ら20代の有志5人が中心となって企画し、警察官採用試験の受験を検討している県内の高校生、大学生ら13人が参加した。

 セミナーではオリジナルの動画で警察官の一日の業務や警察学校の思い出を紹介したほか、職務質問訓練の実演や指紋採取体験が行われた。動画にはコミカルな表現や上司との和やかな会話が多く盛り込まれ、親しみやすさをアピール。指紋採取体験では実際の道具を用いて空き缶に付いた指紋を浮かび上がらせた。

© 岩手日日新聞社