「PFAS」有害物質検出問題 千葉県や市が自衛隊に調査協力を要請

「PFAS」有害物質検出問題 千葉県や市が自衛隊に調査協力を要請

 千葉県の柏市や白井市などを流れる河川で、有機フッ素化合物「PFAS」の有害物質が検出された問題で、県や近隣市が河川のそばにある海上自衛隊下総航空基地に対し、調査への協力を求めていたことが分かりました。

 この問題は、柏市などを流れる河川「金山落」や周辺を県や流域市が調査した結果、有害物質の「PFOS」と「PFOA」が国の指針値を超えて検出されたもので、特に鎌ケ谷市では井戸水から指針値の240倍もの濃度が検出されました。

 こうした状況を受け、県と流域市である、柏市、鎌ケ谷市、白井市は、6月27日付けで、海上自衛隊の下総航空基地に対し、調査への協力を求める文書を提出したということです。

 具体的にはPFOSなどを含む泡消火薬剤の保管、使用状況や基地内の水路の位置などを調査項目に挙げ、聞き取り調査や現地確認への協力を求めています。

 下総航空基地では過去にPFOSを含む泡消火薬剤を5140リットル保有していましたが、防衛省は2021年度末までに適切に処理したと公表していました。

 県は、引き続き流域市と連携し、原因の調査を進めつつ、近隣住民への正しい情報発信に努めるとしています。

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