ウォリアーズからFAのトンプソンはレイカーズ入り?レブロンが直々に勧誘「交渉解禁と同時に電話したと聞いた」<DUNKSHOOT>

今夏の移籍市場の注目選手の1人が、ゴールデンステイト・ウォリアーズから完全FA(フリーエージェント)となっているクレイ・トンプソンだ。そんな歴代有数のピュアシューターの勧誘に、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが直々に動いたと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。

同氏にによれば、レブロンはFA交渉が解禁された現地時間6月30日(日本時間7月1日、日付は以下同)の午後6時ちょうどにトンプソンに電話をかけたという。そして、交渉が明日以降に持ち越されるだろうと予想した。

「彼(トンプソン)と彼の代理人は、レイカーズやダラス・マーベリックスを含む多くの球団と話をしている。彼らは今夜、話をした。フリーエージェントが解禁された東部午後6時、レブロン・ジェームズがクレイ・トンプソンに電話をかけたと聞いている。クレイ・トンプソンと接触し、話をした。私の予想としては、この交渉は明日に持ち越されるだろう。

おそらく今夜中の決着はないだろうが、ダラス、レイカーズ、そしてクリッパーズがこの件に関して動いているのは確かだ。これはクレイ・トンプソンにとって有力な(移籍先)チームであり、このフリーエージェント期間が終われば、彼はゴールデンステイト以外のどこかでキャリアを送ることになるだろう」
昨季はウエスタン・カンファレンス第7シードでプレーオフに進んだレイカーズだが、1回戦でデンバー・ナゲッツに一蹴されただけに、今季に向けて戦力増強が急務。加えてレブロンは今季のプレーヤーオプションを破棄し、有力選手が獲れるならば減額しての再契約を示唆しており、補強への本気度が伺える。

トンプソンの方も、昨季はキャリア3年目以降でワーストの平均17.9点に終わり、ウォリアーズとの延長契約交渉も不発に終わっていた。さらにSNSでウォリアーズ関連の投稿をすべて削除するなど、2011年のNBA入りから13年間過ごしたチームと決別する可能性が高い。一時はオーランド・マジック行きが本命視されていたが、そのマジックが同じ3&Dタイプのケンテイビアス・コールドウェル・ポープと契約合意したことで、その噂も立ち消えていた。

そんな状況下で報じられたこのニュース。トンプソンのレイカーズ入りが双方にとって本当にベストなシナリオなのかはわからないが、“キング”直々の勧誘を受けた稀代のシューターは、はたしてどのような決断を下すのか。

構成●ダンクシュート編集部

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