青森市でシニアラグビー大会 80代同級生コンビも活躍

青森市で6月30日、40歳以上で構成されるシニアラグビーの交流戦が行われました。80代の選手も活躍しました。

【中村かさねアナウンサー】
「高校野球やオリンピックの開幕が迫り、スポーツへの熱が高まる中、青森市にはラグビーを愛する人たちが集まっています!」

「東日本不惑ラグビーフットボール大会」には、地元・青森を始め、遠くは神奈川からも13チームが集結しました。

シニアラグビーは年代ごとにパンツの色が分けられています。自分より上の年代にはタックルできません。

「さぁここからだよ!」

青森チームの最年長、82歳の山本正教さんと81歳の山田守さんです。二人は青森商業高校時代の同級生。共にラグビー部で青春時代を過ごしました。

【山田さん】
「最初は(同級生の部員が)一クラス分ぐらいいたんだ。練習が苦しいから、1年生の夏休みの前には(自分たちを含めて)4人しか残っていなかった」

二人は40歳の時にラグビーを再開。昔も今も家族ぐるみでお酒を飲む仲です。

この日は70代以上の部門に出場しました。第1試合の前半、紫のパンツ、山田さんは70代の選手に倒されながらも、ボールへの執念を見せます。

【山田さん】
「自分を犠牲にしても、ボールを生かす」
「それで成果が出れば、それに越したことはない」

第二試合でも、山田さんが見せます。持ち味の正確なパスから攻撃のリズムを作り出すと、仲間が運んで見事トライにつなげました。

「ナイス!」

山本さんも、自分より体格のいい相手に、臆することなく挑みます。スクラムは高校時代から変わらない最前線の中央、フッカーのポジションで。第2試合は見事、勝利を収めました。

【山本さん】
「ナイスパス!あのパスからトライにつながったべ」「最後ね」

走れなくなるまでラグビーを続ける。それが二人の目標です。

【山本さん】
「私たち、馬鹿なんだね。他の人は、雨が降っていて練習に行かないとき、俺たち雨降ってても行くから、馬鹿だね」

© 青森朝日放送