富士山の山開き「入山規制と通行料」開始で変化は…? 初日は強風で大荒れ“登頂”制止も

多くの登山者が訪れる富士山で1日、「山開き」を迎え、入山規制と通行料の徴収が新たに始まりました。悪天候のなか、それでも登頂を目指す人に対し、スタッフが強く制止する場面もありました。

1日未明、富士山の五合目に、スタッフに誘導されてやってきた登山者たち。

登山者

「やばい」

強風が吹き荒れるなか…

スタッフ

「(午前)3時になりましたので開門いたします」

7月1日、富士山が山開きを迎えました。

静岡県側と山梨県側の4つの登山ルートのうち、山梨側の「吉田ルート」が開通。

今年から大きく変わるのが登山ルールです。

入山規制を行い、1日の上限を4000人に制限。さらに2000円の通行料が徴収されます。なぜこうしたルールができたのでしょうか─。

過去の「吉田ルート」の映像には、無数の光が。これは頂上を目指す登山者たちのヘッドライトです。

近年、富士山ではリスクを考えず、一気に頂上を目指す“弾丸登山”や、外国人観光客などが押し寄せる“オーバーツーリズム”が問題に─。

その対策として新たなルールがスタートしました。

登山者

「ムチャな登山する人が少なくなって、いいんじゃないですかね」

“ムチャな登山”が減ることに期待する声も…。

しかし、開門直後には、強風が吹くなか、登頂を目指す人を、スタッフが止めようとする場面もありました。

スタッフ

「だめです。あなたたちのことが心配です」「あなたたちに死んでほしくないんです」

登山客

「わかってる。でも試してみたいんだ」

スタッフ

「あなたはわかってないんです。本当に危ないから!」

麓から登山口がある5合目につながる道路も、風の影響で一時「通行止め」になりました。

ようやく登山口までたどり着いても…

登山客

「頂上まで行こうと思ったんですけど、この風じゃ危ないんで」

そして午後4時、通行規制の時間となりゲートが閉鎖。山開き初日を終えました。

静岡県側の3つのルートは、今月10日に開通する予定です。

(7月1日放送『news zero』より)

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