セ・リーグ球団別週間MVP 阪神・佐藤輝明がリーグトップ!巨人・大城卓三もバットで貢献

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阪神・佐藤輝明はwRAA4.2

先週のセ・リーグは首位・広島が4勝2敗で貯金8に増やし、DeNAも3勝2敗と勝ち越して2位に浮上した。他の4チームは負け越したため、少し差が開いたが、それでも広島から5位で並ぶヤクルトと中日まで7差にひしめく混戦が続いている。

SPAIAでは6月25日から30日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグトップのwRAA4.2をマークしたのは阪神・佐藤輝明。30日のヤクルト戦で猛打賞を記録するなど全5試合で安打を放ち、19打数9安打の打率.474、4打点をマークした。

不振のため5月15日に二軍落ちしたが、6月7日に一軍復帰してからは上昇。最近は6番として起用されており、得点に絡む活躍を見せている。勝率5割に逆戻りで4位に後退したチームにとって、佐藤輝の復調は頼もしいだろう。

ヤクルト松本直樹、DeNA宮﨑敏郎はwRAA2.7

3位・巨人は大城卓三がチームトップのwRAA2.8だった。27日のDeNA戦で2号ソロを放つなど16打数6安打の打率.375、1本塁打、3四球。捕手登録だが、最近は5番ファーストでチームに貢献している。

ヤクルトは松本直樹がwRAA2.7でチームトップだった。西濃運輸からドラフト7位で入団して7年目の捕手。先週は3試合にスタメン出場して10打数6安打と攻守で活躍した。

DeNA宮﨑敏郎は20打数8安打、1本塁打でwRAA2.7をマークした。27日の巨人戦では延長10回にケラーからサヨナラ6号。プロ12年目の35歳が打線を牽引している。

中日・板山祐太郎は古巣・阪神戦で爆発

広島は野間峻祥が18打数6安打の打率.333でチームトップのwRAA1.9。30日の巨人戦では2安打を放つなど2番として機能しており、首位キープに貢献している。

中日は板山祐太郎がwRAA1.8でチームトップ。25日の阪神戦で3安打1打点、翌26日も2安打を放つなど昨オフ戦力外になった古巣に打力を見せつけ、21打数8安打の打率.381と活躍した。

7月23、24日にはオールスターが行われる。それまで混戦は続くのか、はたまた抜け出すチームが出現するか。週間MVPに輝いた選手たちのバットに期待がかかる。



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