ECC、文科省の英語力向上事業における「デジタル技術を活用した発信力強化事業」に採択

ECCは、同社の学習支援アプリ「ECC Study Assist」を活用した実証研究が、文部科学省の2024年度「『グローバル人材育成のための英語力向上事業』デジタル技術を活用した発信力強化事業」に採択されたことを、6月26日に発表した。

同事業では、滋賀県草津市・三重県鳥羽市・福島県新地町の小・中学校において、生成AIを活用したECCの学習支援アプリ「ECC Study Assist」を英語教育に導入する。同アプリの導入を通じて、AIなどデジタル技術の効果的な活用や教員の指導のあり方、発達段階に応じた活用などについての実証研究を実施する。

同事業における実証の背景には、2023年度の全国学力・学習状況調査の英語の結果などにおける、児童生徒の「話すこと」「書くこと」についての課題がある。英語学習に関するさまざまなAIなどデジタル技術を用いたツールを活用し、授業での言語活動や指導の充実を図ることを目的とする。とりわけ、課題とされている「話すこと」「書くこと」といった発信力の強化につなげるべく、4月から1年間にわたって行われる。

具体的には「英語による発信力のさらなる強化」に向けて、AI技術を用いた学習支援アプリ「ECC Study Assist」を活用し、児童生徒の発話内容に応じて展開されるAIとの英会話練習を授業に取り入れる。これにより、言語におけるもっとも基本的な「相手の話を理解した上で自らの興味を持って『話す』」ことを促す環境を作る。この取り組みを通じて「相手の話している内容」を注意深く聞いて理解する力、「自分の話したい内容」や「聞きたいこと」を考えて発話する力、聞かれたことにその場で瞬発的に答える力を養い、児童生徒の英語での発信力がどのように向上するかを検証していく。

実証研究の対象は、小学校が滋賀県草津市の全14小学校における5・6年生、福島県新地町の全3小学校における5・6年生、中学校が三重県鳥羽市の1校における1~3年生。

「ECC Study Assist」は、AIを相手に実践的な英会話練習が可能なECCの学習支援アプリ。米OpenAIの生成AI「ChatGPT」を活用した生成AI英語学習システムを搭載しており、授業で学習したトピックなどについて自由に展開する英会話をAIと練習できる。

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