遺伝子“最強”説も!? ほかの毛色の猫にはない「白猫トリビア」

白猫はほかの毛色の猫にはない、“不思議な生態”をもっていることをご存じでしょうか。
今回は、つい明日話してしまいたくなるような、白猫にまつわるトリビアを、猫研究家の石原さくらさんに教えていただきました。

白猫は子猫のときにだけ頭に模様があらわれる

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

子猫期の白猫は、高い確率で「キトゥンキャップ」と呼ばれる、黒いブチ模様が頭頂部に見られます。これは、潜在的にもつほかの毛柄の遺伝子の影響と考えられていて、1才前後で自然消滅してしまう“期間限定”の柄です。

ちなみに、白は自然界では目立つ毛色。そのため、野生時代には生息しておらず、猫が人と関わるようになってから生まれた毛色と考えられています。

白猫の遺伝子は「絶対優性」!?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

白猫の「白い毛色をつくる」遺伝子(W)は、あらゆる毛色の遺伝子より優性に働くため、「絶対優性の白」と呼ばれることも。ほかの毛色の遺伝子を抑えて、白一色の毛色にしてしまうため、母猫か父猫のどちらかが白猫だと、白猫が生まれやすいといえます。

白猫しかいない猫種がある

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

タイがルーツのカオマニーは、白一色の猫しかいない猫種。古いタイ語で「白い宝石」という意味をもち、タイの王室で飼われていたという歴史もあるとされています。

なお、白猫はミックスでよく見られる毛色ですが、そのほか、エキゾチックショートヘアーやブリティッシュショートヘアー、スコティッシュフォールド、ミヌエット、メインクーン、マンチカンなど、さまざまな純血種でも見られます。

白猫のオッドアイ出現率は約25%!?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

片方の瞳の色が必ずブルーで、もう片方の瞳がイエロー系になる割合が高い「オッドアイ」。白猫に多いといわれ、猫全体では1%ほどの出現率ですが、白猫では25%ほどになるといわれています。

ちなみに、キャットグルーマーの資格をもつ石原さくらさんによると、白猫の被毛は色素が少ないためか、コシがなくてやわらかく、ほかの毛柄の猫と手触りが違うのだとか。白猫に触れる機会があれば、体験してみてはいかがでしょうか。

お話を伺った先生/石原さくらさん(猫写真家 猫研究家 愛玩動物飼養管理士1級)
参考/「ねこのきもち」2022年12月号『まるで雪のような美しさ… 魅惑の白猫ワールドへようこそ』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

© 株式会社ベネッセコーポレーション