石川(白河中央)が自己ベスト優勝、女子3年100 福島県中学陸上

【女子3年100メートル決勝】12秒42で優勝した石川倖羽(白河中央)

 第67回福島県中学校体育大会陸上競技は第2日の2日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで男女7種目の決勝などが行われた。女子3年100メートルは石川倖羽(こはね)(白河中央3年)が12秒42で制した。

 男子3年100メートルは丹治生真(しょうま)(渡利3年)が10秒87で優勝。女子共通砲丸投げは鈴木琴葉(信夫3年)が13メートル18で優勝をつかんだ。3人は全日本中学陸上競技選手権大会(全中)の標準記録を突破し、全中出場も決めた。

 最終日の3日は、男女共通400メートルリレーなど19種目の決勝が行われる。男女4種競技も順位が決まる。

 石川、圧巻の走り 全国へ加速

 圧巻の走りだった。女子3年100メートルの石川倖羽(白河中央3年)は準決勝と決勝で2度にわたり自己記録を更新し、優勝をつかみ取った。2度目となる全中出場も決め、「まだ満足していない」と高みを見据えた。

 スタートすると、力強い腕の振りでぐんぐん加速した。決勝は2位に0秒18差を付ける12秒42でフィニッシュ。レース途中で腕の振りが小さくなってしまう課題も抱えていたが、その面影はなかった。

 この1年間は腕の振りを意識してきた。昨年の全中で味わった悔しさからだ。2年生ながら全中に出場したものの「力を発揮できなかった」。結果は予選敗退。移動による疲れなど調整不良により、納得のいく走りができなかった。

 全中での目標は12秒30で入賞すること。「いろんな人に支えられて来られた。恩返しができる走りをします」。そう笑顔で誓った。(石田あやめ)

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