アフリカゾウのマオ、国内初の人工授精へ 盛岡市動物公園ZOOMO

国内初の人工授精に向けて採血されるマオ=2日、盛岡市新庄

 盛岡市新庄の市動物公園ZOOMO(ズーモ、辻本恒徳園長)は2日、飼育しているアフリカゾウのマオ(雌、22歳)の人工授精に向け、発情のタイミングを確認する採血をした。ピークは確認されず3日午前に再度検査する。早ければ同日午後、遅くとも4日午前に実施する見通しだ。

 マオは2日、展示エリアをゆっくりと歩き回り、屋内へ。獣医師の松原ゆきさん(43)が左耳の裏から血液を採取。血中ホルモンを調べた結果、排卵は確認されなかった。3日に再び採血とエコー検査で子宮の状態を調べ、タイミングを判断することにした。

 園によると、国内のアフリカゾウの繁殖例は2013年を最後に途絶えている。ワシントン条約により輸入も困難で飼育展示の継続が危惧されている。

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