“モデルズ”番組は全局全番組1位の超高コア視聴率 嵐、活動再開不可で過去切り売り「凄さとジレンマ」

嵐 (C)ピンズバNEWS

このところ、過去に嵐の冠番組で人気を博したコーナーの“復活”が続いている。

6月24日放送の特番『THE BET』(フジテレビ系)では、嵐の冠番組『VS嵐』(フジテレビ系)の人気企画「ローリングコインタワー」が復活。

6月29日には同じく『VS嵐』の企画「BABA嵐」から発展した『BABA抜き最弱王決定戦 2024夏』がフジの土曜プレミアム枠の特番で放送。夏ドラマ俳優を中心に豪華出演者が集結したこと、そして、相葉雅紀(41)と松本潤(40)の共演もあり、大いに注目を集めた。

さらにSnow Manの冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)では、6月28日と7月5日の2週連続で同局の『ひみつの嵐ちゃん!』の人気企画「マネキンファイブ」と「ランキングダービー」を放送。前者は櫻井翔(42)、後者は二宮和也(41)がゲスト出演し、Snow Manと勝負をする。

「嵐の大人気番組の人気企画ですからね、やはり見たい視聴者は多かったはずです。そして、やはり“結果”は良かった。

特に『BABA抜き最弱王』は今、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率が6.4%というとんでもない高数字を残しました。これは6月4週(24~30日)放送の全局の全番組で1位。ちなみに、2位は、毎回コア視聴率が高いことで知られる大人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系/30日放送)で、5.7%でしたね。

超高視聴率の要因は企画の面白さ、出演者の豪華さもあるでしょうが、やはり相葉さんと松本さんの共演が大きかったのではないでしょうか。あらためて、嵐の存在感、影響力の凄さを見せつけたと言えそうです」(制作会社関係者)

相葉と松本は、嵐の中でも高身長でスタイルが良いことから、ファンの間で“モデルズ”と評されているコンビ。『BABA抜き最弱王』では、冒頭から相葉が「久しぶりじゃない! 元気?」と松本に抱きつき、松本が「元気よ。久々(2年半ぶり)のフジテレビで緊張してます」とニッコリ返す姿を見せてファンを喜ばせた。

「嵐は2020年末から活動休止に入りましたが、芸能活動から完全に離れているリーダー・大野智さん(43)が孤立した感じにならないように、4人は原則として1度に2人までしか共演しないように配慮しているといいます。結果的に“メンバー共演”にプレミア感が出て、高視聴率にもつながっている感じもあります。

『VS嵐』終了後も名を変えて特番化していた『BABA抜き最弱王』はともかく、『それスノ』と『嵐ちゃん』のコラボや『THE BET』のローリングコインタワーには、複雑な感情を示すファンも多いですね」(前同)

■嵐が揃っていないのに”復活”にモヤモヤの声

『それスノ』と『嵐ちゃん』の2週連続コラボには、週替わりで櫻井と二宮が出演はしているが、嵐5人が揃っていないのに企画だけ“復活”と大々的に告知していることに違和感を覚えるファンが多いのだ。

6月24日放送の『THE BET』のローリングコインタワーに至っては、冒頭で相葉がタイトルコールをした以外、嵐は関わっていない。

《嵐の番組の企画がリバイバルされるのは、嬉しいことだってわかってるけど、そこに嵐の人たちが誰もいないのだけは、どうしてもモヤってしまう…》
《昨日のそれスノも、面白かったけどTBSずるいなって思いながら見てた。面白いに決まってるものを、元々やってた人たちがもう出来ないから今人気のSnow Manに同じ企画やらせるって》

など、さまざまな意見が寄せられている。

「グループの活動休止後も、嵐のメンバーはソロタレントとして稼働していて、芸能活動休止中の大野さん以外は引っ張りだこ。今回『BABA抜き最弱王』に参加した松本さんは舞台『正三角関係』(7月11日~11月2日)が控えていて、番組内ではその告知も行なわれていました。

櫻井さんが『それスノ』に出演したのも、同局で放送が始まった水川あさみさん(40)主演の連続ドラマ『笑うマトリョーシカ』(金曜夜10時~)にメインキャストで出演しているから。水川さんも28日放送の『それスノ』に出演していましたからね」(前出の制作会社関係者)

7月5日の『それスノ』に出演する二宮も、その2日後の7日スタートの主演連続ドラマ『ブラックペアン シーズン2』が控えている。

ドラマ以外でも、相葉は7月3日放送の『FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)の総合司会の仕事もある。

「局としてもドラマや特番を盛り上げるために告知はしたい。そして、嵐のメンバーが出演できたり関われるのなら、かつての人気企画を利用した方が盛り上がりますよね。

しかし、嵐は一向に活動再開する気配がないため、結果的に他のバラエティ番組で企画だけ流用する、もっと言えば、過去の栄光を切り売りするような形になってしまう。それで、長く応援してくれているファンは複雑な思いを抱き、SNSに不満の声が寄せられることになると。

嵐メンバーたちにもファンの複雑な思いは届いているでしょう。5人で揃って企画を行なえないことに、メンバーもジレンマを感じているかもしれませんね……」(前同)

嵐のメンバーが全員揃って、かつての人気企画に挑戦する日は訪れるだろうか――。

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