チエル、語学学習支援システム「CaLabo MX」をバージョンアップして3つの新機能を追加

チエルは、同社の開発・提供している語学学習支援システム「CaLabo MX(キャラボエムエックス)」を、7月にVer.5.1へバージョンアップすることを、7月2日に発表した。

「CaLabo MX」は、「聞く」「話す」「読む」「書く」に特化したクラウド型の語学学習支援システム。授業外やスマートフォンでの学習も可能なBYOD(個人所有のパソコンを授業などで使用する)対応型で、「授業支援機能」も備えている。

今回のバージョンアップでは、3つの新機能によって学習者の英語の総合力を効率的に高めつつ、教員の働き方改革もサポートする。

具体的には、まずAIによる自動問題作成機能が新たに追加された。「問題レベル」「問題数」「問題数に対する品詞等の配分」の3つのパラメータを指定して「作成する」をクリックするだけで、AIが学習者の習熟度に最適な空所補充問題(部分ディクテーション問題)を作成してくれるようになった。同じ英文でも、3つのパラメータを変えることで難易度の異なる空所補充問題を作成できる。これにより教材探しの手間が省け、教員は問題作成に費やしていたエネルギーを生徒たちと向き合うために使えるなど、働き方改革にもつながる。

新機能の2つ目として、PEN言語教育サービス代表であり慶應義塾大学名誉教授でもある田中茂範氏が監修した教材である「Powerful Dictation」を新たに搭載した。レベルは難易度の低い順からBronze、Silver、Goldの3つで、それぞれ「I」「II」の計6つのレベルから学習者にふさわしい課題の提供が可能になる。6つのレベルの教材は、いずれもDay1~Day30の30課で構成され、3名のネイティブの教員が自然な速度で英文を読み上げる。前半のDay1~Day15は単語ディクテーションの設問で、225語の単語を学べる。後半のDay16~Day30では、前半と同じ英文を利用してフレーズディクテーションを行う。あえて同じ英文を利用することで、学習者の負担を下げ、定着を目的とした学習ができる。なお、ここまで学習を進めることによって、さらに1000語以上の単語を学べる。また、英語の音声を真似ることで表現力を高めたり、覚えたい単語やフレーズを「My Vocabulary Notes」に記入して語彙力を身に付けたりすることも可能となっている。

新機能の3つ目として、授業外やスマートフォン学習にも使えるBYOD対応型である「CaLabo MX」の特徴をさらにブラッシュアップすべく、教材をすぐに立ち上げられるショートカットタブが追加された。学習者は「すぐに学べる教材」からワンクリックで目当ての教材にたどり着けるため、学ぶモチベーションを維持しつつ通学時間や授業間などのすきま時間を活用できる。

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