杉野遥亮、大森南朋に「ご飯に行きたい」とアピール 向井康二は初の“父親役”に意気込み

7月8日より放送がスタートするカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『マウンテンドクター』の制作発表会見が7月3日に都内で開催され、主演を務める杉野遥亮をはじめ、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二(Snow Man)、近藤公園、トラウデン直美、檀れい、大森南朋が出席した。

本作は、山岳現場に放り込まれた青年医師・宮本歩(杉野遥亮)が、さまざまな思いを抱えた患者や医療従事者たちと触れ合うことで、現実と向き合いながら成長していく姿を描いた山岳医療ドラマ。

杉野はオファーを受けた際「山岳医療というテーマが想像つかなかった」と率直な感想を持ったというが、「スタッフさんたちの“伝えていきたい”という熱量を強く受けました。企画書にはヘリコプターの写真なども掲載されており、どういう撮影になるのだろうという興味と、みんなで協力してものを作っていく醍醐味を感じたいなと思っていた時期だったので、ご一緒したいと思いました」と前向きに向き合えたという。

劇中では、山頂でのシーンがあるなど、杉野の言葉通りスタッフ、キャストが一致団結しての撮影が続いたという。杉野は「5時間ぐらいかけて山に登りました。天候が変わりやすく、なかなか撮影も難しかったのですが、10分ぐらいだけ晴れたときがあって、そこで映像を撮影できたときは達成感がありました」と、まさに杉野が望んでいた団結力が味わえたと言うと、「山を下りたとき、その日オフだったスタッフの皆さんが、拍手で出迎えてくださったんです。すごくいいチームだなと思いましたし、これがものづくりなのかなと実感しました」と振り返っていた。

杉野扮する宮本が赴任する病院の循環器内科医・江森岳人を演じるのが大森だ。国際山岳医の資格を持つ江森は、山に詳しいからこそ厳しい視点を持ち、宮本ともぶつかることも多々ある。大森は「杉野さんとは大河ドラマ(NHK『どうする家康』)で共演経験がありました」と、家康家臣団の酒井忠次(大森南朋)と榊原康政(杉野遥亮)いう近い間柄で作品を共にしたことに触れると、「捉えどころのない部分あるのですが、本番になった瞬間の集中力の高め方には感心しました」と杉野を賞賛した。

杉野は「これまでご飯に一度も行ったことがなかったんです」と長い期間撮影を共にしていたにもかかわらず、なかなか切り出せなかったことを明かすと、「距離を縮めるのが苦手なのですが、大森さんとも仲良くなれたので、ぜひご飯に行きたいです」とラブコール。大森も「ドラマの後半に向けて、話しておきたいこともあると思うので、ぜひ行きましょう」と公開で“ご飯”の約束を取り交わしていた。

また杉野演じる歩や、同僚の典子(岡崎紗絵)の幼なじみで、焼き鳥屋「しんちゃん」を営む店主・小松真吾を演じた向井は、バツイチ子持ちという役に挑む。向井にとって初となる父親役だが、「いままでは連絡をとるときお母さんに電話をすることが多かったのですが、役が決まってから、お父さんに掛けることが多くなりました」と変化を述べると、「僕はどちらかというと背中で語るような父親になりたいので、そういう感じに演じられたらいいなと思います」と語っていた。

また、司会者から本作放送の前の枠である月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)で同じグループの目黒蓮が父親役を演じていることに触れられた向井は、「共通点があって嬉しかったのですが、役について(目黒と)話したことはないですね。でも『海のはじまり』のプロデューサーの村瀬(健)さんに、僕らの前のドラマで盛り上げてもらいたいので『頼みますよ』と話はしました」と裏話を明かしていた。

杉野は「受け止めてくれる仲間たちとの撮影で、日を追うごとに作品の密度が濃くなっています」と語ると、「皆さん意見が言いやすい、とても風通しのいい現場。ヘリでの撮影や山での撮影など、いろいろなシーンが出てきて、とてもエンタメになっています」と作品をアピールした。
(文=磯部正和)

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