市長が水戸黄門、院長が八兵衛に…医師も注目、笑いのチカラ「作り笑い」でも効果アリ

福島県いわき市の常磐病院に現れたのは…水戸黄門?

その正体は…。

いわき市・内田広之市長「この門処が目に入らぬか~!水戸黄門です」

からし色の着物と紫色の羽織で登場したのは、水戸黄門、ではなく、いわき市の内田広之市長。

いわき市の常磐病院では、10年前から、笑顔が少なくなった高齢者に少しでも笑顔になってもらおうと、月に1回、院長自ら仮装をして病室を回っています。

院長は八兵衛に その効果は…

常磐病院・新村浩明院長「きっかけはクリスマスシーズンにサンタクロースの衣装を着て患者さんのところを回ったらとても楽しんでいただけたので、そこから始まりました」

今回、この取り組みに感銘を受けた内田市長が初めて参加。これには患者さんも…。

患者さん「似合うわ」

思わず、笑顔がこぼれます。

患者さん「かっこいい。気持ちがわくわくして楽しくなる」

いわき市・内田市長「病気の方が少しでも元気になってくれればという思いで来たので、笑顔になってくれた患者さんをみて元気をもらった」

みなさんに笑顔になってもらうためのこの取り組みですが、実は「笑う」ことは健康にとても良いということで、医師も注目しています。

作り笑いでもOK?

小名浜ときわ会によりますと、笑うことはストレス解消になるほか、人間関係を円滑にする、脳の活性化、さらには免疫力が高まることなども、科学的に確認されています。

これらは、実は「作り笑い」でも同じ効果が出るそうです。

実際に、リウマチの患者さんは炎症の原因となる物質が減少し、痛みが緩和された事例もあるということです。

常磐病院の新村院長によりますと、特に刺激が少ない長期入院の患者さんは笑うことで免疫力が上がる、感染症にも強くなり、がんの予防にもつながるなど、笑うことはすべてにおいて良いということでした。

自分の好きなことに触れて笑って、健康に生活していきましょう。



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