20年ぶりに新紙幣発行 青森銀行は7月4日から窓口で取り扱い

およそ20年ぶりの新紙幣発行です。私たちの暮らしに欠かせない、お札のデザインが一新されました。

【澤田愛美アナウンサー】
「お札のデザインが変わるのは、2004年11月以来およそ20年ぶりです。はやく実際に手に取って見てみたいですね」

日本銀行青森支店では午前8時すぎ、各金融機関の現金輸送車に、新紙幣が積み込まれていきました。3日は140億円が金融機関に引き渡されました。

新しい1万円札には、十和田市の荒れた大地を切り開き田んぼや畑、畜産など、農業の礎を築いた実業家 渋沢栄一。5千円札には近代的な女子高等教育の発展に尽力した津田梅子。千円札には十和田市にキャンパスを置く北里大学獣医学部の学祖で、細菌学者の北里柴三郎が描かれています。

【日本銀行青森支店 益田清和支店長】
「今回、青森県にもゆかりのある人物も採用されているということでありますので、県民の皆さまにはそうした人物の業績とかそういったものに思いをはせながら、親しみを持って新しい銀行券のほうを使っていただけけると幸いでございます」

新しい紙幣に導入されているのは、独自性と最新性を兼ね備えた新しい偽造防止技術。高精細すき入れや、傾けると三次元の肖像が回転する3Dホログラムが搭載されています。

さらに額面数字を大きくしたり、指で触って識別ができるマークをこれまでよりも分かりやすい斜線に統一しました。

キャッシュレス化が進んでいますが、現金の需要は非常に根強いということです。

【日本銀行青森支店 益田清和支店長】
「現金決済が引き続き多く使われていると、相応に行われているということもありますし、また我が国は自然災害が多い国でもありますので、災害発生時の決済手段の提供といった意味あいもあると思います」

青森市の青森銀行本店でも早速、新紙幣が運び込まれました。

青森銀行によりますと、3日中に青森県内の店舗に発送され、4日は本店営業部を始め、新町支店や八戸支店など19店舗で、5日以降県内全ての70店舗で窓口での取り扱いが始まります。

店舗外のATMでも、早ければ今週末には、新紙幣が出てくるということです。

新紙幣流通に伴い注意が必要なこととは―。

【青森銀行 青森現金センター 小山内一彦さん】
「『現行の紙幣が使えなくなる』といった詐欺行為ですとか、そういったものが既に出ているようですので、そういったところも含めて、お客様に店舗窓口を通じてご注意いただくようにお願いしております」

「旧紙幣が使えなくなるので回収します」これは詐欺です。警察は、詐欺に気を付けるように呼び掛けています。

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