地域間のバランスや配置は 秋田県の公立高校の再編をめぐり県議会で議論

秋田朝日放送

秋田県では生徒数の減少が見込まれるなか今後、各地域の高校で統廃合が検討されています。県議会からは地域の偏りを指摘する声があがり学校運営の在り方が問われました。

県教育委員会が示した公立高校の再編方針を示した計画の素案では男鹿海洋と男鹿工業の2校が横手市の平成、雄物川、増田の3校が統合される計画となっています。このほかに大館市・能代市・大仙市、横手市・由利本荘市にある高校も再編する計画です。

3日の県議会の総括審査では、配置案や地域間のバランスについて質問が出ました。

小原正晃議員:「秋田市も2026年と2035年の比較では中学校卒業者数が501人減る予測だが学校の統廃合は全くなく、クラス減で対応する計画でおかしいと思う。東京一極集中の是正ではないが県内における秋田市の一極集中是正を考えて統廃合を考えるべきではないか」

安田浩幸県教育長:「現段階で統合等の案を示すことは秋田市に関しては無理があると思っている」

小原正晃議員:「県内の各市や町で今の高校がどうしても必要だという地域には北海道が行っている例のように市町村立高校への転換も認めるべきだ」

安田浩幸県教育長:「市町村が自分の学校にして運営したいという気持ちがあれば我々は真剣に検討して参りたい。私が市町村回っても首長からも教育長からも今のところそういう話は一切聞こえてこない」

県教育委員会ではこの後関係する市町村で説明会を開き、意見を反映させながら計画の策定を目指すとしています。

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