山Pでも惨敗 クドカンで最強『水ダウ』に挑むフジ水10、主演・小池栄子は松本人志不在の影響モロ受け

小池栄子、松本人志(ダウンタウン)(C)ピンズバNEWS

7月3日、小池栄子(43)と仲野太賀(31)によるダブル主演の連続ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系/水曜夜10時~)の第1話が放送される。

『新宿野戦病院』は、新宿・歌舞伎町にある「聖まごころ病院」を舞台にアメリカ国籍の元軍医ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池)と美容皮膚科医の高峰享(仲野)が活躍する救急医療エンターテインメント。脚本を担当するのがヒットメーカーのクドカンこと宮藤官九郎氏(53)であること、クドカンがフジテレビドラマの脚本を手掛けるのは『ロケット・ボーイ』(2001年)以来23年ぶりであることなど、主に脚本面で高い注目を集めている作品である。

「現在のテレビ界は13~49歳のコア視聴率を最重要視していますが、宮藤さんの作品はコア層に響いています。宮藤さんは今年1月クールに阿部サダヲさん(54)主演の『不適切にもほどがある!』(TBS系)を手掛けましたが、同作品のコア視聴率はずっと高く、最終回も3.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という好成績でしたね。

それだけに、フジテレビが『新宿野戦病院』に大きな期待を寄せていることは間違いないでしょう。同ドラマが放送される水10枠は、慢性的に視聴率不振の枠ですからね……」(制作会社関係者)

フジテレビの水10枠は、同時間帯にダウンタウンの大人気番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が放送されている影響で、“数字が取れないドラマ枠”と化している。

4月クールの『ブルーモーメント』も、主演の山下智久(39)が7年ぶりに“フジテレビドラマに復帰”という話題性から序盤は好調だったが、途中で失速。最終回(6月26日放送)はコア1.9%――同日放送の『水ダウ』の3.7%の約半分という、惨敗に終わってしまった。

なお、6月26日放送の『水ダウ』は「バレたら即脱落となるマスクマン旅〜第2弾」と「ロボットダンスのプロが五木ひろしのモノマネをマスターしたら最強の『五木ロボ』ができあがる説」の2本立てだった。

「ダウンタウンは、松本人志さん(60)が女性問題を報じた『週刊文春』との裁判に注力するため芸能活動を無期限休止中ですが、企画の面白さもあって『水ダウ』の人気は、まったく衰える気配がありませんからね。

一方で今夏、『新宿野戦病院』の主演として『水ダウ』と戦うことになる小池さんといえば、松本さん、バナナマン・設楽統さん(51)と3人で紀行バラエティ番組『クレイジージャーニー』(TBS系)のMCをしていますが、そちらは松本さん不在でパワーダウンしているという声もあります」(前同)

■『水ダウ』と被りがちな小池出演ドラマ

『クレイジージャーニー』はクレイジーなジャーニー(旅人)のリアルを紹介する紀行バラエティ番組として人気を博しているが、2月19日放送回から松本が不在になった。

紛争地域の現実や「アフリカの闇」など重いテーマを扱うことも多い番組なので、松本の絶妙な小ボケや一言が聞けなくなったことで重苦しさが増してしまったところはあるのだろう。

《こうやって重くなったときに松ちゃんの一言で救われてたんだけどな…》
《クレイジージャーニーは松本人志がいないとただのドキュメンタリーを見させられてる感じがする》
《松ちゃんいないと笑いが少なくなってちょっと暗くて重いな》

といった声が増えており、6月24日放送の2時間SPもコア視聴率は2.5%だった。

「低くてどうしようもないという数字ではありませんが、高いとは言えない数字ですね。やはり松本さんの不在による番組の弱体化はあるでしょうね。小池さんは設楽さんと共に番組を支えているわけですが、少々苦しいところ。

『水ダウ』は松本さんが不在なのに数字が落ちず、『新宿野戦病院』は『水ダウ』の圧倒的な人気、影響力をモロに受けかねない。小池さんが出演する2番組とも松本さんの不在の影響を強烈に受けていて、さすがに小池さんも思うところがあるかもしれませんね」(前出の制作会社関係者)

小池は、23年10月クールの連続ドラマ『コタツがない家』(日本テレビ系)で地上波民放のGP帯連続ドラマで初主演を飾ったが、その放送枠は『水ダウ』の真裏である「水曜ドラマ」枠だった(現在は廃枠)。視聴率が評価されたわけではなかったが、令和の『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系/1990年~)と評されるなど、話題となった作品である。

「『新宿野戦病院』には“クドカン脚本”という、若年層にも刺さる強みがあります。予告では小池さんがセクシーなタンクトップ姿で動き回ったり、強い目力で手術するシーンがあったりと見どころも多そう。小池さん、そしてフジテレビも、『新宿野戦病院』で『水ダウ』に一矢を報いたいところではないでしょうか」(前同)

小池と中野が主演するクドカン作品『新宿野戦病院』は、“最強のバラエティ番組”『水ダウ』相手に、どこまで戦えるだろうか――。

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