「チームが気に食わないって言った方がよっぽど潔い」「ちょっとサッカーを美化しすぎ」“町田・藤尾への水かけ批判”にフィリピン代表DFが持論

2024年6月30日のガンバ大阪対FC町田ゼルビア戦では、藤尾翔太(町田)のボールに水をかける行動が大きな話題となった。町田への批判が目立つなか、川崎フロンターレ、水戸ホーリーホックなどに在籍したフィリピン代表DFのタビナス・ジェファーソンが自身のX(旧ツイッター)で持論を展開している。

6月30日の自身の投稿「単純な疑問なんですけどPK前に水かけるのってダメなの? なんでそんなみんな怒ってるの? 濡れたボール蹴るのもそれなりに難しくない?」を受け、7月3日に改めて「この投稿で色んな人の意見があったので自分なりの考えを書こうと思います。※個人的な考えだからこういう考えもあるんだなという感じで…」と反応した。

そしてタビナス・ジェファーソンは「まずそのチームが嫌い、気に食わない→わかる 応援するチームは人それぞれで全然いいと思うし、好き嫌いはおれもある」と説明したうえで、以下のように述べている。

「濡らすとGKがキャッチしづらくなる→キーパーによると濡れている方がキャッチしやすい(諸説あり)

そもそもPKの時にキャッチを試みるGKはあまり多くないのでは?

そもそも散水してるし

1番多かったのが、スポーツマンシップに反してるとか子どもたちに悪い影響が出るとかいう考え方だったけど

これに関しては、ちょっとサッカーを美化しすぎなのではと思ってしまう。

武道とかのよう「礼に始まり礼に終わる」みたいな礼節を大事にする競技ならばその考えがあっても理解はできるが

サッカーはルール上1枚イエロー貰えるし、相手の注意を引くためにマッチアップの相手に暴言だって吐く選手もいる」

確かに、サッカーが綺麗なスポーツとは断言できない。わざと時間を遅らせるプレーもあるし、そうした行為はEURO2024、コパ・アメリカなどでも見かける。したがって、タビナス・ジェファーソンの主張に頷ける部分はあるだろう。

そして彼は、次のような見解も示している。
「誰も傷つかない

ルールの範囲内なら勝つために試行錯誤をするのは自然なことでは? と思う。

もしかしたら、ただの弦担ぎかもしれないしね」

「スポーツマンシップに反してるとかフェアープレーじゃないとかそれっぽい理由をつけて批判するくらいならそのチームが気に食わないって言った方がよっぽど潔いと俺は思う

正直ボール濡らしたくらいで何が変わんねんですけど」

この見解にも賛否両論あるだろう。何が正解で不正解ではなく、これはプロサッカー選手、タビナス・ジェファーソン個人の見方という点を強調しておく。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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