JO1 河野純喜が“ラヴィット!ファミリー”に愛された理由を考える 回を重ねるごとに深まった絆

JO1の河野純喜が、6月27日に“ラヴィット!ファミリー”を卒業した。

4月~6月の木曜シーズンレギュラーとして、朝の情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)に出演していた河野。シーズンレギュラーとして最後に出演となった6月27日の放送では、レギュラーメンバーへの感謝の手紙を披露していた。JO1の楽曲「Prologue」にのせて、涙を我慢しているのか、手を小刻みに震わせていた河野。彼が手紙を読んでいる途中、『ラヴィット!』木曜レギュラーであるギャル曽根の目からは涙が。ほかの出演者も、温かい眼差しで河野を見守っており、河野と“ラヴィット!ファミリー”の深い関係性が感じられる場面だった。

なぜ、河野はここまで“ラヴィット!ファミリー”に愛されていたのかを考えると、あるふたつの出来事が関係しているように思う。

河野が『ラヴィット!』にて、多くの人にとっての最大のインパクトを残したのは、4月25日放送の回だろう。この日は「初任給の日」ということで、出演者がそれぞれの「やってみたい初めての◯◯」を発表していた。そのなかで河野は、「初めて高級腕時計を買いたい!」と発表。スタジオには、実際に4本のカルティエの腕時計が登場し、買うか買わないかの判断をすることとなった。

実は、河野は貯金が大好きで、普段からふるさと納税でお肉を揃えるほどの節約家。「これまでまったく高い買い物をしたことない」との発言からも、悲願だったように思えた。

予算を100万円に設定した河野の買い物に、“ラヴィット!ファミリー”も協力的になる。CM明けには、河野を囲んで真剣に会議している姿も映し出された。本人の性格と100万円という予算金額もあり、「純喜くんが夢を叶える瞬間だから無理をしてほしくない」「無理やり決めてほしくない」とフォローする番組MCの川島明(麒麟)の言葉からも、河野の愛されぶりが感じられた。

河野は最終的に、約106万円の「サントス ドゥ カルティエ」と、約198万円の「タンク ルイ カルティエ」の2本の購入を決意。予算100万円のところが合計300万円を超えることとなり、予算を大幅にオーバーすることに。スタジオは驚きの空気に包まれたが、ひとつの腕時計は「オトン(父親)にプレゼントしたい」と考えた河野の決断に、出演者も視聴者も胸を打たれたのではないだろうか。

この他にも河野の活躍は続く。5月16日、6月13日、6月27日と3回にわたって放送された、桶ット卓球も印象的だ。桶ット卓球とは、兵庫県丹波篠山市で誕生した、ラケットの代わりに風呂桶を使用して卓球をするというものだ。5月16日放送回で河野は、BE:FIRSTのLEOとペアを組み、番組内で見事に優勝。続く6月13日の放送では、最強おばあちゃんチーム「ふらわぁ桶ット」と対戦した。6月27日の放送では、「この日のために練習してきた」と練習風景も放送された。しかし、なんとこの日の対戦相手は、ともに卓球オリンピックメダリストの水谷隼&平野早矢香ペア。惜しくも負けてしまったが、真剣に桶ット卓球に取り組む河野の姿には、思わず応援したくなる気持ちになった。

カルティエの高級腕時計購入や桶ット卓球以外にも、『ラヴィット!』を通してさまざまなことに取り組んだ河野。そのすべてに全力でぶつかっていく姿に、きっと“ラヴィット!ファミリー”も惹かれたのだろう。MCの川島は放送終了後、X(旧Twitter)とInstagramのストーリーズにて、河野に宛てたメッセージを発信した。Xでは「毎回全力で自分のできることをやりきってスタジオを盛り上げてくれました」、Instagramでは「クールの中で闘志を燃やす青い炎のような男だったぜ」と投稿。3カ月の期間で、河野との距離が縮まったことを感じられる文章だった。

河野は番組に宛てた手紙にて、「『ラヴィット!』メンバーとの時間が楽しくて、木曜日の朝がどんどん好きになりました」「『ラヴィット!』メンバーのみなさん、つたない僕の言葉を受け止めて正解にしてくれて、本当にありがとうございました」「これからも“ラヴィット!ファミリー”として、仲良くしてくれたら嬉しいです」と読み上げていた。シーズンレギュラー初日は、緊張して声も小さかった河野。出演を重ねていくたびに、共演者との絆が深まったようだ。河野の活躍に、ますます期待が高まる。

(文=鈴木敦美)

© 株式会社blueprint