粗品 “毒舌芸”加速でヒールキャラ確立の開き直りも…大御所芸人らの「真っ当な批判」は全スルーで問われる一貫性

昨年から、King&Prince、なにわ男子の西畑大吾など多くの著名人を”やり玉”に挙げてきた霜降り明星の粗品(31)。特に4月放送の『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で元雨上がり決死隊の宮迫博之(54)を名指しで批判すると、宮迫が反論したこともあり粗品の毒舌はヒートアップ。最終的には、宮迫が「もう勘弁してくれへんかな」と降参することとなった。

これら一連の粗品の毒舌に対しては、面白いと評価する人がいる一方で“ただの悪口”“いじめみたい”と批判も多く寄せられている。しかし、当の本人はというと、むしろこの路線を加速させる向きのようだ。

6月30日放送の『チョコプランナー』(テレビ朝日系)では、先輩芸人が新たにメシに誘う後輩である“メシ友”を探し出す企画が行われた。そこで粗品は、メシに行く先輩の趣味嗜好が自分と合うかを確かめるためとして、「ぜひおもしろくないと思う芸人を」と先輩芸人におもしろくないと思う芸人をあげさせたのだ。

おいでやす小田(45)が「面白いと思う先輩でいいじゃん」と指摘すると、粗品は「面白くないと思う芸人を。これやっぱ、会った時盛り上がるじゃないですか。マイナスの方が。やばいよなーとか。これって誠意も見れるかなと。逃げた回答もできるじゃないですか」と頑な。放送で名前は伏せられたが、チョコレートプラネットの松尾が人気女性芸人の名前を上げると粗品は手を叩いて大ウケしていた。

また、7月3日に自身のYouTubeに投稿した「6月の粗品を振り返る」という動画では、TKO木本武宏(53)やFUJIWARAの粗品への反論動画に言及。“自虐みたいな負け芸にいってる”とし、「ガチンコで俺に反論して伸びてるやつがまだないのはちょっと気になる。俺のオーバーキル感がまだ目立ってしまってる。まあしゃあないけど」と、反論動画でもっと自分をイジってほしいと述べていた。加えて、ネットニュースで自身を下げる見出しの記事が多数報じられていることについても、「俺もちょっと利用させてもらってる」と受け入れる姿勢を見せた。

テレビでも“ヒールキャラ”を前面に押し出すだけでなく、より噛みついた有名人からのより強い反論動画を期待し、ネットニュースも利用する気満々の粗品。だが、このヒール化にあたって、スルーし続けているものも。それは、大御所の先輩芸人たちの真っ当な指摘だ。

「宮迫さんとの一悶着の際には、明石家さんまさん(68)が6月8日にラジオ番組で『お笑い芸人は先輩後輩やから。縦やからな。だから、先輩に対してああいうことを言うっていうのは、本当は間違いやねんけども……』と指摘していました。また、西川のりおさん(73)も吉本興業を辞めた宮迫さんをディスるのは『フェアやないねんね』などと苦言。さらに、木村拓哉さんに絡んだことについては『木村拓哉があんな男、相手するわけないやん。相手したら粗品が得やん』とも指摘していました。

これらの大御所芸人たちの発言について、粗品さんは今のところ表ではスルーを貫いています。対応したところで面白くならないということなのかもしれませんが、ヒール芸を貫くのであれば、大御所であろうが自分への批判にも真っ向から勝負してほしいところ。人を選んで毒舌を言ってるとなると、一貫性も問われることになりますからね」(芸能関係者)

粗品の悪口芸はどのように“進化”していくのだろうかーー。

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