中小企業賃上げ3.92%、大手より小幅で規模間格差拡大

2024年春季労使交渉で500人未満の中小企業226社平均の賃上げ率が前年同期比0.98㌽増の3.92%に上昇したことが、経団連がこのほど発表した第1回集計でわかった。ただ同1.67㌽増の5.58%となった大手と比べると上昇は小幅で、規模間格差は拡大傾向にある。

製造業148社の平均が同1.02㌽増の4.12%、非製造業の78社平均が同0.85㌽増の3.53%で率、上昇幅とも製造業が非製造業を大きく上回る。業種別では「食品」が6.02%、「金融」が1.36%と業種間格差も大きくなっている。

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