剣道世界一へ、佐藤(福島出身)初出場 イタリアで世界選手権

「優勝したい」と頂点を見据える佐藤みのり

 剣道の世界選手権は4日、イタリア・ミラノで開幕する。福島市出身の佐藤みのり(27)=警視庁=が初出場する。同日予定の個人戦に臨む佐藤は「雰囲気にのまれることなく力を出し切り、優勝したい」と頂点を見据える。

 昨年の全日本女子選手権で2018年以来の8強入りを果たし、強化選手となってから10年目にして、初めて世界への挑戦権を手にした。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため稽古ができず、防具も着けない約1年半の苦しい時期を経ての代表入りだった。武器は飛び込み面で「自分のペースをつくって、執念の剣道を見せたい」と語る。確かな力と自信を胸に決戦の舞台に立つ。

 日本代表の強化合宿には高校3年生の時から選ばれてきた。法政大3年時には全日本選手権で準優勝。実績を残し「エリート街道」を進んできたが、これまで代表活動の集大成となる「世界選手権」のメンバーに残ることはできなかっただけに、今大会に懸ける思いは強い。

 世界選手権は、応援が拍手に限られる国内大会とは違い、声出し応援が一般的。激しいつばぜり合いなどもあることから「一種の格闘技のような雰囲気もある」と佐藤は語る。女子個人では、12年大会で伊達市出身の佐久間陽子さんが優勝するなど、日本が9連覇中。男子個人では1991年大会で武藤士津夫県剣道連盟理事長が優勝している。

 長谷川弘一県剣道連盟会長は「日本の代表で、福島の代表でもある。力を発揮してもらいたい」と話す。武藤理事長は「日本の剣道を世界に示してほしい」と期待を込める。

 さとう・みのり 庭坂剣友会、福島中央剣友会で力を付け、野田中2年時には全国大会の個人戦で8強入りした。強豪の麗沢瑞浪(れいたくみずなみ)高(岐阜県)に進学し、全国高校総体(インターハイ)では2、3年時に2年連続で個人戦で3位となり、団体戦で優勝した。竹刀を握ったのは6歳。「両親と2人の兄がやっていて、剣道をするのは自然な流れだった」と話す。

© 福島民友新聞株式会社