2匹目の猫を飼い始めてよかった人は約8割!複数飼いに向いている先住猫の特徴は?

2匹目の猫を後から飼い始めた飼い主さんに、2匹目を飼い始めてよかったかどうか、アンケートを実施しました。その結果を踏まえ、先住猫に慣らすコツや複数飼いに向いている猫の特徴について、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に伺います。

「2匹目の猫を飼い始めてよかった」と回答した方の意見

引用元:2匹目の飼育に関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAGINE)

「ねこのきもちアプリ」内で実施したアンケートによると、8割の飼い主さんが「よかった」と回答しました。よかったと感じるのには、次のような理由があるようです。

・「お留守番のときや早朝寒い時期に、2匹で寄り添っていると1匹じゃなくて良かったと思う」
・「2匹でくっついて寝ていたり、グルーミングし合ったりする姿を見ると、幸せな気分になります」
・「1匹目のトイレのしつけに苦慮していたのですが、2匹目がしつけをしなくてもトイレを使ってくれ、1匹目も見習ってくれました」

お留守番の際などに寂しくなくなったようにみえる、仲よく過ごせる相手ができたという意見が多く見られました。また、1匹目、2匹目がそれぞれのしつけにいい影響を与えているように感じる場合もあるようです。

2匹目を飼い始めて「悪かった」と回答した方の意見

引用元:Kryssia Campos/gettyimages

次に、2匹目を飼い始めて「悪かった」と回答した飼い主さんの意見をまとめました。

・「2匹の仲がよくないです」
・「相性が悪くケンカばかりします」
・「1匹目が甘えなくなり、色々我慢をしているようです」

2匹の相性の問題を挙げる飼い主さんが多く見られました。また、2匹に増えたことで、片方が寂しい思いをしているのではないかと心配する飼い主さんもいました。

先住猫と後から迎える猫の相性について

引用元:Irina Gutyryak/gettyimages

先住猫の性格について

ここからは、先住猫と2匹目の猫の相性について、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に伺います。

――複数飼いに向いている先住猫に、何か特徴はあるのでしょうか。

山口先生:
「若い猫や、性格でいえば穏やかで落ち着きがある、社交的な猫が向いているでしょう」

――一方で、複数飼いをやめた方がよい先住猫はどのような猫でしょうか。

山口先生:
「中年以上の猫や、神経質、怖がり、攻撃的のいずれかに当てはまるコは複数飼いには向いていません」

後から迎える猫の性格について

――続いて、複数飼いに向いている2匹目の猫はどのような猫でしょうか。

山口先生:
「穏やかで落ち着いている、社交的、先住猫とは異性である猫がよいでしょう」

――複数飼いに向いていない2匹目の猫の特徴はありますか?

山口先生:
「怖がり、神経質、攻撃的な猫は向いていません」

後から飼う猫を先住猫に慣らすコツ

引用元:rai/gettyimages

――最後に、新入り猫を先住猫に慣らすコツなど、アドバイスをいただければと思います。

山口先生:
「まずは新入り猫を必ず隔離すること、先住猫のテリトリーには決して入れないことが大切です。また、お互いの避妊去勢は必須です。そのうえで、焦らずに少しずつ段階を踏みながら、時間をしっかりかけて距離を縮めていきましょう」

2匹目の猫を迎え入れたことで、幸せや楽しみが倍になったと回答してくださった飼い主さんも多く見られました。獣医師の先生の話にもあるように、先住猫との相性を考え、安心して2匹目をお迎えしたいですね。

(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/平岡紗季
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年6月時点の情報です。

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