【じつは聖人】再ブレーク中の永野「芸風」とは180度違う素顔「エレベーターまで見送る丁寧ぶり」

永野は強烈に“噛みつく”芸風で再ブレークをはたした

鮮やかなブルーの衣装に身を包み、小柄で不気味な男。芸歴29年のお笑い芸人・永野(49)が“まさか”の再ブレークをはたしている。

永野といえば、2015年ごろに「ラッセン」のネタで大ブレークしたが、それまでの芸歴20年近くは“カルト芸人”として、知る人ぞ知る存在だった。

「ブレークのきっかけとなった『ラッセン』ネタも奇妙でしたが、その後はテレビ番組などで“暴走キャラ”として、見かけることも多くなりました。

本人も鉄板トークにしていますが、情報番組で俳優をビンタしたところ、近くの警察署から警察官が駆けつけたことも。

実際は本人だけの意思ではなく、スタッフがけしかけた行動も多かったはずです。しかし、だんだんとテレビ局の上層部から“使いにくい”と思われたのか、露出は減っていった印象でした」(芸能記者)

それが2024年、地上波バラエティ番組で続々と“大活躍”しているのだ。

6月30日に放送された『週刊さんまとマツコ』(TBS系)にも、永野がゲスト出演。

MCのマツコ・デラックスも「もう無双よ。永野君が弾けちゃったときなんか、編集(された後)ほぼ永野くんになってる。誰もしゃべってないのよ」と、彼をべた褒めするほどだ。

そして、最近では『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、陣内智則と起こした“ブチギレ事件”がお笑い界の一大ブームとなっている。

この事件に表れているように、最近の永野の芸風は、共演者やテレビ業界に強烈に噛みつくトークが際立っている。

それを逆手に取った彼の冠番組『永野に絶対来ないシゴト』(テレビ東京系)、『永野&くるま クレバーなクレーマー』(テレビ朝日系)も始まった。

こうした仕事に繋がっていることから明らかなように、「素顔は芸風と180度違う常識人です」と、テレビ局関係者は話す。

「真面目で几帳面な人で、楽屋でもおとなしい。毒舌はビジネス上なので、打ち合わせでも制作側の意図を汲んでくれる。非常に仕事がしやすい芸人さんですよ。

放送できるギリギリをわかっているため現場としては、ありがたい存在。ギャラもそこまで高額でもないため、企画会議ではしょっちゅう名前が挙がります」

まさに“聖人”かのような評価。過去に彼を取材した芸能記者もこんな印象を明かしてくれた。

「やはり、“カルト芸人”という触れ込みは怖いじゃないですか。なので、どんな奇抜な方なのか……と思っていたら、とても低姿勢で謙虚な人。部屋に入るときは『よろしくお願いします』と、何度も頭を下げていました。

取材時間が短時間だったため、こちらが焦っていることを察してくれたのか、途中から早口で対応してくれました。

『エビ反りの姿の写真を撮らせてほしい』とお願いしたところ、『はい、ど……どうしましょうか』と言って、机に腹ばいになって、目いっぱいエビ反りになってくれるほど協力的。

最後は、我々をエレベーターまで見送って『ありがとうございました』という丁寧ぶりでしたよ」

意外にも“お天道様は見ている”を体現している男なのかも。

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