PKSHA Workplace、大学DXに向けて京都産業大学にAIヘルプデスクを導入

PKSHA Workplace(パークシャ・ワークプレイス)はソフトバンクの協力を得て、京都産業大学と深層学習および自然言語処理(NLP)を活用した「PKSHA AIヘルプデスク」の運用を2024年に開始した。

京都産業大学は、学生の成長をデジタルで支援すべくDXに注力している。2023年6月には、ソフトバンクとDXのさらなる推進を目指す連携提携協定を締結している。具体的には、ハードウエアとソフトウエアの双方からスマートキャンパス化をサポートすべく、専門の担当者「スマート・キャンパス ディレクター」を迎えて、ソフトバンクやパートナー企業との協働を拡大しつつ外部の知見や製品を取り入れた総合的なDXに取り組んできた。

こういった取り組みの一環として、同学は大学運営にAI技術を活用すべく、大学の公式WebサイトおよびMicrosoft Teams上でのAI窓口を決定。デジタルキャンパスコンソーシアムなどの活動や、大学でのAI導入の実績を踏まえて、PKSHA AIヘルプデスクの導入に至っている。

AIヘルプデスクの導入にあたっては、学生や職員を含む全関係者が利用できるよう大学のWebサイトおよび学内で学生と教職員が使うMicrosoft TeamsにAI窓口を設置した。Microsoft Teamsに設置したAI窓口では、教務部門、情報システム部門をはじめとするすべての部署が、直接質問に答えられる設計となっている。外部からのアクセスが可能なWebサイト上では、入試や制度といった学外の人も参照できる情報を提供し、Microsoft Teams上では学生や教職員のみがアクセス可能な情報を提供するなど、細やかな工夫を施した。

これらの窓口を通じて、AIが回答できなかった場合には人の手による応答を可能にしている。さらに、人の応答ログをもとに自動でFAQを生成することによって、自動解決率を高める機能も備えている。学生生活の利便性の向上と、窓口業務の効率化が期待される。

今後、京都産業大学ではPKSHA AIヘルプデスクの導入により、学生サービスの業務効率化、教育研究・大学運営の高度化に取り組んでいく。あわせて、AIと共存する時代を担って立つ人材の育成を進めていく。

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